2023/02/15 | ワーネバ エルネア王国日記帳

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電話の発信ボタン。心拍数爆上がりで震えながら押して。

2年ぶりに聞く懐かしい声。店で1番の古株男性スタッフがまだ続けてた。

店長じゃない事にちょっと落胆しつつ。知ってるスタッフが出てくれた事に安堵して。


何故か2年前に辞めたのに、今更そちらの店舗分の給与が上乗せされて、京都から税金の請求が来たんですがと問い合わせ。

去年京都から引越して、更に2年前に辞めた店の分の税金が請求されると言う。

何かどんどんタイムスリップしてません⁇

実はまだ京都市民なんだろうか私。

ちゃんと京都と東京で、引越し手続き終わらせたハズなんだけどな…。


懐かしい古株スタッフに店長へ伝言を頼み。また後日折り返し連絡を貰う事に。

また声が聞きたいと言う、いつまでも未練たらしい私の願いの結果なんだろうか。

まぁ、店長が折り返し連絡をくれるかは分からないんだけど。

あの店長の事だから、古株スタッフに任せる可能性も大いにある。

あまり期待はせずに居よう。

声が聞けた所で何になると言うんだろう。余計に虚しさばかりが募るだけじゃないのか。

電話なんか掛けなければ良かったと。ふつふつと湧き出す後悔。


仕事でどんだけ緊張しようとも、こんなに心臓が暴れた事は無く。

この人しか居ないんだと改めて思い知らされて。

愛しいと書いて、かなしいと読むらしい。だから、悲しくて仕方ないのはどうしようもない事ね。


先月請求書が来て。締切が先月末までだったから。実はもう既に支払い済みである。

連絡しない、気にしないって決めたのに。通知書が捨てられずに1ヶ月。

ただの言い訳。何故今更請求が来るのか謎は謎だけど。そこまで気になる程でもなくて。

寧ろまだ、繋がりがあった事にほんの少しの喜び。お金が減るのは嫌だけど。

何も望まないと決めた、未練がましい女のただの言い訳。


夢もそう。棄てた諦めたと言うくせに。最後の一片が手放せずに燻って。

微毒となって真綿のように私を苦しめる。


悲しくて仕方ないから現実逃避。向き合うのはもう疲れ果てた。

遥か彼方の星から見れば、今は遠い昔の出来事と言うのなら。私ももうとっくに死んだ人間だ。

死んで彷徨ってる哀れな人間だ。そう思えば、少し楽になる。だって全部終わった事。今見て感じている事は回顧録。または走馬灯。

私は生きてなどいない。