北海道を目指して7日目。
遂に突入した関東平野。
実はこの旅の計画で一番頭を悩ませる地域でした。
昨日は強引に神奈川から千葉まで走り抜けたけど、千葉茨城ではどんな都会が待っているのか。
車中泊のポイントや蒸し暑さはどうなのか。
幸い昨晩辿り着いた木更津の環境は悪くなく平和な夜を迎えることが出来ました。
因みに今回の旅は“1日48時間の術”を使う日も多くて、お風呂が無いと死んでしまう俺でも48時間に一度の風呂の日もあります。
遍路のように汗だくになるわけでも無いし、車内のクーラーである程度あっさりするので可能となる技です。
朝起きてまず向かったのは濃溝の滝でした。
滝と呼ぶには落差はないのですが、洞窟になった滝も珍しいですよね。
それにしても美しい風景でした。
残念なのは洞窟の奥の両サイドにブロックがハッキリと見えるところ。
改善の余地ありです。
因みにここは時間帯によっては光がさしこむ関係でハートの形になるとか。
男には全く解らない“かわいい”の感覚、その代表のハート。
「可愛い」と言っている私が可愛いでしょ?という意味と聞いてますが、
俺は可愛いとか、綺麗が好きなら自分がまずそうなることをモットーに生きてるもりです。
外見には興味がないので内面だけで勘弁してください。
実は47都道府県で千葉と茨城だけは観光したことがありませんでした。
厳密には千葉は以前ディズニーランドに連れてきて戴いたことがあるのですが、自分の運転で観光という意味では初めてとなります。
ですので、余り日程に余裕が無いのですが、千葉と茨城県にはお城以外の観光も含みたいと思い、房総半島の野島埼まで足を伸ばしました。
千葉って、特に房総半島の南部ともなると日本の行き止まり的な感じで来ることは無いと思うのです。
なかなか来れない場所です。
因みに銚子は時間の関係で行けなかったけど、今思えば行っておけば良かったと悔いが残ってますね。
うん、日本って本当に不思議。
ふと感じたのは、実は日本ってこうして男の人は裸にされる祭りがあったり、ちん◯んをモチーフにした神社が各地にあったりと、古から差別を受けてきたのでは無いか?
わからんが、この旅で立ち寄ったトイレでも男性個室または、男女兼用が2つあったトイレは1ヶ所のみでしたね。
さて、房総半島を雑にぐるっと回って、興味のあった“おせんころがし”も通れて、2000円もする海鮮丼を食った奴もいて、
辿り着いたのは、200名城の大多喜城でした。
何て言うか、模擬天守には気合いが入っているけど、肝心な城の名残は受かったイメージの城。
たまにある「ふぅ~ん」な城で、200名城から没落して欲しい、ただ単に本多忠勝な城でした。
その後は100名城の佐倉城へ。
ここも整いすぎて「ふぅ~ん」な城。
公園化され過ぎて、そして、平和な時代の城になりすぎると只の平坦な公園となりますね。
群馬県にある沼田城とか本当にそう。
因みに千葉県佐倉市は俺が自転車で八十八ヶ所を回った時にとても縁があった方が住んでいてずっと来てみたかった土地でした。
残念だったのは千葉市をルート的に通れなかったこと。
どんな都会なのか見てみたかったけど、千葉市を除いた千葉県は予想に反して宮崎とそう変わらない懐かしい雰囲気の県でした。
ある意味、問題としていた関東平野にホッとしました。
本日最後は200名城の本佐倉城へ。
千葉県のお城ではここが一番まともだったかな。
駐車場にスタンプが24時間対応で置かれているようですが、我が家はネットの情報から本佐倉城から離れている駅まで走りにくい道を走って寄り道することになりました。
200名城となると交通の便が悪いところも多く、こうして遠い最寄り駅にスタンプが置いてあることも多いです。
交通の便も名城選定に考慮してもらえるといいな。
昨日の駐車場も無いし、整備も届いていない小机城とかいらんからよ。
城内を歩いていたら虫が密集する木を発見。
よく見ると中央に君臨して周りを威嚇しているのはカブトムシ。
久し振りに天然を見た。
千葉県の観光も、お城巡りも満足していよいよ47都道府県制覇となる茨城県に突入して、本日は時間切れ。
ずっと見たかった霞ヶ浦が一望できる温泉に入り、その近くの公園で車中泊となりました。
予想より大きかった霞ヶ浦。
弟がまだ十代の時だったかな?仕事の関係で数ヵ月滞在した土地で、当時からどんな所だったか見てみたかったので来れて込み上げるものがありました。
就職したばかりの弟が心配で遠方まで車を走らせた数年間がありました。
当時の俺は既に仕事も継続できず、アルコールが手離せなくなっていました。
あんなにも弟のために力を使ったのに、その後に騙されて精神病院に閉じ込められるなんて想像もしなかった。
自分の感情を抜きにしても、この世は自分がどんなに他人の為に力を使っても、
相手は感謝どころか、仇で返すことが当たり前のように存在してます。
何も感じてないのか、してもらって当然なのか。
これは愚痴ではありません。
この世の結論なのです。
その現実を認めて生きること。
見返りを求めるわけではなく、相手が望むなら、自分が望む行動を取るまでのこと。
自分が信じた道を進み、
その結果も受け入れることです。
「俺はこんなにやってあげたのに…」
その思考の後に続く本音は何でしょうか?
精神病院の中で実は自分が“やってあげた”見返りを求めていた、つまり、求めている結果と違って腹を立てていたことに気付かされた時、
俺は自分が本当に嫌になり、
しかし、そんな自分から目を背けることもしませんでした。
だから今がある。
そんな涙の流れた美しい風景の霞ヶ浦でした。
47都道府県、
✨制覇!✨