遍路に訪れる新たなジャンル | ひきこもり、お遍路へゆくAmeba版

ひきこもり、お遍路へゆくAmeba版

自身のアルコール依存症や引きこもり、アダルトチルドレン問題により、生き方を見直す切っ掛けを手に入れ、その舞台に四国八十八ヶ所の遍路を選んだ男のブログ

目覚めて、いきなり絶望感。

 

 

 

(俺はもうダメだ…)

 

 

 

年明けから長引いている謎の不調。

 

 

 

精神科でも原因不明。

 

医者の推測では、自助グループのストレスなのか、

 

コロナ、ウクライナなのか、

 

『何故今年なのか、いつもと違う理由を探してみましょう』とのこと。

 

 

 

『40歳になったからでは?』と言うと、

 

『それはまだ早いかも…』と。

 

 

 

昨日、過去を振り返っていたら、

 

2度目に俺を精神病院送りにしたもの、

 

自助グループのストレス50と復職の失敗50だった。

 

 

 

入院当日の診察室。

 

 

 

担当医『○○(自助グループ)が原因でしょ。見てたら判るよ』

 

 

 

俺『もうストレスでストレスで堪りません…』

 

 

 

号泣してる俺。

 

 

 

担当医『入院して少し休みなさい。(5ヶ月かかった)あなたの断酒人生を考えたら僕は自助グループを辞めることを勧めるよ』

 

 

 

俺(しかし、師匠から託されて…辞められない…)

 

 

 

看護師(あら、この泣いてるイケメン、私と誕生日一緒だわ)

 

 

 

この時、診察室の隅っこにいた看護師が後の配偶者となるとは誰も予想していなかった。

 

 

 

実は、3度目の入院が頭の中でチラつくほど調子が悪い。

 

 

 

せめてブログだけは強がろうと。

 

 

 

朝起きて、俺を更に絶望に叩き落としたのは、

 

 

 

 

 

 
 
 

もうどうにでもなれよ。

 

 

 

歩いてる奴ら皆、

 

 

 

ガシャ!

 

 

 

ガシャ!

 
 
 

いっとけよ。

 

 

 

とある山中の遍路道。

 

 

 

(旧)『あっ、誰か歩いてくる。ほら鈴の音が…』

 

 

 

 

(新)『あっ、誰か歩いてくる。ほら…』

 

 

 

ガシャ!

 

 

 

ガシャ!

 

 

 

宿に着いたら、金剛杖を洗って、

 

ロボットを洗って、床の間に飾りましょうか?

 

 

 

いくらサポートするって言ったって、

 

今の遍路は6キロすら背負わんだろがよ。

 

 

 

あー、

 

俺には判るよ。

 

 

 

俺が四国を歩いてたら、

 

向こう側で、じいさんが項垂れてるんだ。

 

 

 

俺『どうかしました?大丈夫ですか?』

 

 

 

じいさん『お遍路ロボットが壊れてしまって…進めなくなったんだ…』

 

 

 

俺『たまには2本足で歩けって空海が言ってんだよ』

 

 

 

俺『あばよ』

 

 

 

じいさん『助けてくれー!』

 

 

 

俺は山中でじじいを見殺しにして1日歩き、遍路宿に着いた。

 

 

 

俺(あー、宿に泊まれるって贅沢だなぁ!)

 

 

 

俺(今回の遍路は一人だし、今日は42キロ歩けたなぁ~)

 

 

 

俺(風呂に入れるって贅沢だなぁ~、やっぱり遍路は一人でやるもんだ)

 

 

 

女将『夕飯出来ました~』

 

 

 

俺『はい、行きます~』

 

 

 

食卓へ向かうと、4人の宿泊客が既に食事を始めていた。

 

 

 

じじいB『ワシは58回目じゃ!』

 

 

 

俺(これ!これ!遍路宿の1番の楽しみ!)

 

 

 

食卓の会話は定番となる。

 

今日は何処からで、明日は何処まで行くのかのいつもの会話。

 

 

 

じじいA 『今日はどちらからですか?』

 

 

 

じじいB 『今朝から打ち始めたので1番さんからです』

 

 

 

じじいA『車遍路ですか~』

 

 

 

若造『僕は柳水庵からです』

 

 

 

じじいA『おー、歩いて野宿ですか~』

 

 

 

じじいC『ワシは、7番からじゃ』

 

 

 

俺(んっ…、距離が明らかにおかしいぞ)

 

 

 

じじいA『と言うことは、部分的に交通機関を使った歩きですか?それとも自転車?』

 

 

 

じじいC『ロボ遍路じゃ』

 

 

 

歩き遍路。

 

車遍路。

 

自転車遍路。

 

バイク遍路。

 

団体バス遍路。

 

タクシー遍路。

 

バスや電車を取り入れた部分歩き遍路。

 

 

 

そこに新たに加わった、

 

 

 

ロボ遍路。

 

 

 

じじいA『ところで、野宿したお兄さんの荷物は何キロ位あるのだい?』

 

 

 

若者『テントとか積んでるので15キロ程ですよ』

 

 

 

俺(めちゃ軽いやん)

 

 

 

じじい達『おーー、凄い、ワシには無理じゃー』

 

 

 

若者『このロボ着ると楽々ですよ』

 

 

 

俺『お前もかよ

 

 

 

その奥の部屋で女将は『もう一人泊まるはずのじじいが来ない』と騒いでいた。

 

俺は『ざまーみろ』と山中のじじいを思い出していた。

 

 

 

その夜…、

 

俺は金縛りにあった。

 

 

 

俺(苦しい…、息が出来ない…)

 

 

 

俺(金縛りか…、お腹に何かが乗っている…)

 

 

 

恐る恐る目を開けると、

 

遍路宿の看板猫が俺の腹の上で寝ていた。

 

 

 

看板猫『ニャ!』

 

 

 

その奥にうずくまる遍路の霊が泣いていた。

 

 

 

俺はその人に見覚えがあった。

 

 

 

俺『あなたはもしかして…、中務茂兵衛さん…?』

 

 

 

茂部衛『の、双子の弟の外務茂部衛じゃ』

 

 

 

俺『あっ、遍路シール剥がして歩く方の』

 

 

 

茂部衛『遍路はどうなってしまうのじゃ?ロボットまで出てきて…』

 

 

 

俺『ほんと、そーですよね。もう遍路じゃない』

 

 

 

茂部衛『遂には金剛杖まで必要なくなって、遍路ロボが空海の化身…』

 

 

 

俺『20年後には逆打ちしなくても、沢山の空海ロボットが遍路を宣伝しながら四国を回ってますよ』

 

 

 

茂部衛『御利益も何もない…』

 

 

 

俺『既に十ヶ夜橋の下では空海ロボが毎日生活してますからね』

 

 

 

俺『御利益なんて最初から何もありませんよ』

 

 

 

そんなシーンが目に浮かぶ。

 

 

 

しかし、まぁ、車よりはこれ着けてでも『歩こう』って人が増えたら、きっと遍路を感じれると思う。

 

これ着けてまで『遍路道は避けて国道を進もう』となったら、

 

知らねーけど。

 

 

 

そんなことより、

 

お遍路ロボットより、

 

俺の不調を治す方法を開発してくれ。

 

 

 

鬱(歌)います。

 

 

 

朝起きて、

 

すぐ感じるの

 

絶望感。

 

 

 

行きつくの。

 

 

 

死にたいが、

 

長く続くと、

 

死ぬしかない。

 

ここまで来たら、

 

マジ行くぞ。

 

 

 

御粗末でした。

 

 

 

Go heaven!( 四国じゃない)