こんばんは。

用があって学校に行ったのですが自分が辞めたサークルがステージで演奏してまして、そのコピーしていたバンドが私の思い入れのあるバンドだったんですよ。まあ辞めた身で気まずいので、離れた所で聞いてたんですけどね。


そこで色々少し思い出しまして。


皆さんは運命を信じますか?

私には分かりません。
ですが、少しだけ運命について分かった経験があります。






理佐side


1年前と数ヶ月前のこと。私は友達と遊びに都心に出かけていた。
18時を過ぎた頃、友達と別れ帰ろうと駅で電車を待っていた。その街は騒がしく、人だかりが多い所が苦手な私はさらに疲れた。

どうせ電車も満員で座れないんだろうな。はぁとため息をつき、後10分も待たなきゃいけないなど、短気な私はイライラして仕方がなかった。

うるさいのが嫌なのでイヤホンをして音楽を聴き始めた。
プレイリストの続きを聴こうと再生ボタンを押した。
「運命論」という曲であった。




何も考えずにふと周りを見渡してみた。

なんだか制服姿の人が多いなと思った。
あそっか。受験か。と私は思った。


私は受験というものを思い出した。
第一志望の国立大学に落ち、この大学に入ったんだと。
後数ヶ月で大学2年にもなるというのに、正直学歴コンプレックスだ。
しかし浪人をするという決断を過去の私は出来なかったのだ。
通っていた高校は自称進学校であり、推薦などで決める人が多いため、浪人をする人がいない。
当時周りの目を気にしていた私は到底無理であった。




隣に、スーツケースを持った二人の女子高生が。
友達と同じ大学の受験受けに行ったのかなと思ったが、焦っているように見えた。

人見知りで人と関わることが苦手な私だが、正直その子達が可愛かったので、イヤホンを外し、声をかけてみることにした。


どうやら何番ホームの電車に乗れば目的の方に行けるのか分からずにいたそうだ。
地方から来たそうでそりゃ分からないよな。と納得。
私も高3の時にオーキャンで東京に来たが家族総出でこの駅で迷子になったくらいだから。


18:41に来る2番線に乗れば大丈夫ですよと教えてあげた。
二人は安心したように肩の荷を下ろした。

右の子めっちゃタイプだなと思い、ついでにインスタを交換してもらった。

そこで私は電車が来たので乗った。








家に帰りその子にdmを送ってみた。

  「電車乗れましたか?」


1時間後

 『はい!無事に乗れました!ありがとうございました!』


そこから色々話すようになった。



2ヶ月後


由依ちゃんの受験がひとまず終わったから会うことになった。


私服も可愛くて髪巻いていてなんかいい匂いするし。
似合ってるねと言うと恥ずかしそうにしていた。






ご飯を食べに行ったり、他愛のない話をしながら街を歩いて色んなお店を回ったり。
何だろう。会う前から結構通話とかしてたからか分からないが結構話しやすくて。


好きだなって思った。






夜の20時を回った。
彼女も人混みが苦手でありお互い疲れたので、少し離れた所の静かな公園に来てベンチに腰掛けた。

由依「疲れた〜」

理佐「ね、本当に」

私はペットボトルの水を一口飲んだ。
その直後、由依ちゃんから思わぬ一言が出るとは思わなかった。

由依「ねぇ理佐は好きな人とか気になる人いるの?」

理佐「え?」

由依「やっぱ何でもない」

由依ちゃんは下を向いた。

自分から聞くタイミングなかったし、今言った方がいいのかなと考えた。

理佐「どうだと思う?」

由依「いるってこと、?」

理佐「うん」

由依「そっか」

理佐「由依ちゃんは?」

由依「いるけど、その人には好きな人がいるみたい」

理佐「へえ。どんな人?」

由依「優しいんだけど、何考えてるのか分からないの」

理佐「そうなんだ」 

由依「うん。理佐は?」

理佐「難しいな。言語化するの苦手だからさ」

    「私は由依のことが好きなんだよ」

由依「え、嘘だ」

理佐「嘘じゃないよ」
    「でも好きな人いるんでしょ。諦めるよ笑」

私は歯を食いしばった。

由依「違う。私も理佐のことが好きなの」

理佐「それはどういう好き?」

由依「恋愛、として」

理佐「本当?」 

由依「うん」

理佐「じゃあ、付き合ってくれますか」

由依「付き合う」

理佐「よかった」
   「勝手に失恋した気分でいた」

由依「私も笑」

理佐「これからよろしくね」

由依「うん!」

彼女はとびっきりの笑顔を見せてくれた。








付き合って数ヶ月が経って分かったことがある。
彼女はよく機嫌がコロコロ変わる。
言語化が難しいが、不機嫌の時はとにかくやばい。
どうしたらいいのかが分からず私が何か嫌なことを言ってしまったのだろうと思い込んでひたすらに謝っていた。
過去に喧嘩したことを掘り下げられたり不満なことを一気に爆発させられたりと私もメンタルがやられることが多々あった。

それでも好きだから、なんてこともなかった。


会えない日はLINEをして、どこどこ行きたいから行こうねとか同棲したいとか、理佐は運命の人など、よく言ってくれていた。
寝る前はほぼ毎日電話してそのまま寝落ちしてしまったことも。

デートする時はいつも私好みの服装にして着てくれる。
あんまり愛情表現をしない私だけど、愛おしいなと口に出してしまって驚かせたこともあった。








さらに数ヶ月が経った。

付き合って1年になる1ヶ月前くらいから言い合いが増えた。
そこからなんだかしんどくなってきた。
今思い返せば私は病んでいたと思う。彼女のことばかり気にしてしまってご飯も食べれず、勉強しなければならないのに身が入らなかった。

私も運命だと思いこれからずっと一緒にいたいと何度も思ってきたが、限界であった。

少し価値観が合わなかったんだ。


1年を過ぎた頃、別れを決意した。

お互い沢山泣いた。
彼女の前で泣いたのはこれが最初で最後であった。

恋愛で泣いたこと自体初めてだった。
それくらい好きだったんだって。

共通点も多くて好きな音楽のジャンルも似ていてプレイリストを共有したり、些細なことから運命だなと思った。
だけどそれだけじゃダメなんだ。上手くはいかないんだ。





入学おめでとう。
元気に楽しく過ごしていますか?

fin

運命論/35.7