写真は日高本線鵡川駅に停車中のキハ40系。
苫小牧~勇払間の車窓。原野が広がる。
鵡川駅駅舎。


苫小牧から襟裳岬方面に伸びる日高本線。本線を名乗っていますが、今は支線も無く古い気動車が単行で行き交う、典型的なローカル線です。

今回ははまなす乗車の間合いを利用し、往復乗車します。終着駅様似までは150㎞弱、3時間余りの旅。
北海道は広いです
(^_^;)

さて、苫小牧を8時ちょうどに出発した様似行き2225Dは、各ボックスに2人ずつくらいの乗車率。

次の駅、勇払までは13㎞と長い駅間です。この付近、高度成長期には新産業都市に指定され、苫小牧東部工業地帯、略称苫東と呼ばれて発展が期待されました。
ところが様々な要因で計画は頓挫、今では広大な更地が広がる原野です。

苫東が成功すれば、岡山の水島みたいなコンビナート地帯になっていたかも知れませんでした。
しかし、現実は工場がポツポツ建つ荒涼とした原野。どこまでも人気を感じません。
その中をキハ40は淡々と駆け抜けてゆきます。ちょっと九州では見ることの出来ない、寂しさ募る風景です。

やっと人家が見えてきたら、次の勇払着。都市の近郊に住宅地があり、鉄道駅があるという内地や札幌近辺の常識は、ここでは通用しないようです。

更に原野を走り川をいくつか渡ると、8時29分鵡川着。苫小牧を出て最初の交換駅です。
上り列車待ち合わせのため7分停車、その時間を利用して駅舎を撮影しました。
駅舎は建て替えられ、立派な木造でしたが無人駅です。国鉄時代はここから日高町まで、富内線という支線が分かれていました。