写真はレトロ調気動車の内装。ゆったり豪華♪
壁面にあった、田野畑までの開通のお知らせ。
田野畑発18時11分915Dは、三鉄自慢のレトロ調気動車を連結していました。
田野畑着17時48分の914Dに「土曜休日レトロ調気動車連結」の記載があるので、無記載だけど折り返しの915Dにも着いているはずです。
まさか田野畑で切り離すなんて、あり得ないし

案の定、そうでした

時刻表で車両の運用を予測するのも楽しいですね

運転士さんと少しお話ししました。
3/11は津波が高台の駅前広場まで迫ってきたそうです。幸い、駅構内の被害はあまりなかったのですが、小本側の橋梁に漁船が突っ込んできて損傷したとのこと。
確かに、柵の一部がねじ曲がっていました。
あと1m津波が高かったら、田野畑駅や橋梁も破壊されていたかも知れません。そうすると復旧は更に遅れたことでしょう。
わずか2㎞隣の島越は壊滅的な被害を受けたことを考えると、田野畑駅が生き残っていたのは、奇跡的だったと言えましょう。
しかし眼下の、もと集落があったところは、「10mライン」より低い箇所は線路より山手でも更地になっていました。
この辺りの約半数の住宅が流されてしまったそうです。
土砂や瓦礫を含んだ陸からの「返し波」による被害が特に大きかったとのことでした

さて、土曜日の夕方だからか、乗客は数えるほどでした。
テーブル付きのゆったりしたボックスを、貸し切り状態です。
車内にはカラオケの装置や冷蔵庫を完備。貸し切りパーティーが出来そうです。実際に被災前は様々なイベントに利用されていました。
一時間\25000でレンタル出来るそうですから、列車披露宴も夢ではない!?
バリアフリートイレ、車椅子スペースも完備。障がい者にも優しい車両ですね

普代、堀内…とトンネルを抜ける度に日が陰ってきます。東向きの海だから、きれいな夕日は拝めませんでしたが、薄暮の中に溶け込む漁村と海の風景はしみじみします
( ̄∀ ̄)
普段は優しく見える恵みの海が、あんな牙をむくとは。
三陸に暮らす人々は、自然と折り合いを つけて暮らしてきたのかな。だから皆さん、厳しい気候のこの地域に「帰りたい」とおっしゃるんだろうな。
そして新たな生活の場を再建するとき、安全にかつ素早く移動できる足=三陸鉄道があることが、どれだけ安心感や利便性につながるか、想像に難くありません。
これからも三鉄が、この地域の欠かせないライフラインとして活躍し続けることを、祈ってやみません。
そう、三鉄は「笑顔をつなぐ、ずっと…」
o(`▽´)o(^_^)v