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写真は小本駅舎。ホーム通路のパネル写真、小本川の水門に津波が直撃した際のシーン。同じく通路に掲げられた応援フラッグ。
 
 
小本駅のすぐ裏手には、仮設の商店街と住宅が建てられていました。沿岸部に暮らしていた方々でしょうか。
 
それ以外は震災の影響を感じさせるものはありません。駅はかなり内陸寄りのため、この付近は被災を免れたようです。
岩泉方面から続く道を海岸の方に向かいます。
 
以前、岩泉線を延伸して小本で三陸鉄道に接続させる計画もありました。小本も岩泉町ですから。
しかし本体の岩泉線そのものが廃止決定。延伸計画は幻となってしまいました。
 
さて、しばらく田んぼの中を歩くと、三陸地方を縦貫する国道45号線との交差点に出ます。
その手前あたりから更地が目立つようになります。住宅が流されたあとも見受けられます。
 
だんだん自分の顔が強張り、血の気が引いていくのが分かりますnecotetsuさんのブログ-0169.gif
一旦躊躇しましたが、歩を進めることにしました。やはり自分の目でしっかり確かめておきたかったので。風化させたくなかったのです。
 
港に向かう道は緩やかにカーブを描き、やがて小本川を渡ります。海側には巨大な水門が。
津波を正面で受け止めながら、持ちこたえたようですねnecotetsuさんのブログ-0108.gif
橋のたもとの温泉センターは、建物こそ残っていましたが、営業再開は厳しそうです。他にはめぼしい建物は見当たらず、河口付近は相当の被害があったようです(>_<)
 
河口の橋を渡ると、ひんやりした風が。暑い中歩いてきて気持ちいいはずが、ぞくぞくとしてくるnecotetsuさんのブログ-0177.gif
まるで得体の知れない冷気がまとわりついてくるような、「怖い」涼しさ
(∋_∈)
初めての経験です。
 
沖合を流れる千島海流の影響でしょうか。冬場はさぞかしこたえるだろうなnecotetsuさんのブログ-0094.gif
 
橋を渡りきった向こうは、更地とガレキ山。その間を重機がけだるそうに動いている。
「もうこれ以上はお前なんかの来るところじゃないぞ」と、声が聞こえてきそうな光景。
 
私はモノトーンのスロービデオのような、その光景を1分ほど見つめ、帰路につきました。
復興だ支援だというだけならたやすい。しかし一年以上経った今も、まだまだこれからなんだ、暖かいところで暮らし記憶が薄れてきている自分たちは甘いな、などと道すがらに思いを巡らせました。
 
駅に戻り、仮設のスーパーでおやつを調達。うに弁当でお腹はみたされていましたが、数百円の買い物でもお役に立てればとnecotetsuさんのブログ-0166.gif
しかし仮設住宅にカメラを向ける観光客には、驚きました。自分が撮られる立場なら、嫌ですね。
好んで仮設での生活をしている人なんて、いないわけですから。
テレビに出てくる仮設住宅、と思ってカメラを向けたのでしょうが、撮られる立場を考えなきゃ、と思うな。やっぱり失礼だよ
(`ヘ´)
 
小本は築堤上にホームが。「てをつな号」が宮古までエスコートしてくれます。
 
[つづく]