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写真は富山駅で購入したキハ28・58引退の記念弁当の掛け紙です。中身はご多分に漏れず普通の幕の内でした。
高山線速星駅で、かの58系国鉄色と私の乗ったキハ120が交換。さよなら運転のヘッドマークを掲げ、その筋の人達が群がっていました。通常の営業運用はこれが最後、乗るなら今しかないあせる、しかし見送りました。最期だからと騒ぐのはどうか。「葬式鉄」の趣味は無いのです。
まあこれは乗りに行きたくても行けなかった過去が、シニシズムに陥らせているという側面も否めませんが!?
端から見て、58は既に一線を退いて、リバイバル運転の様に見えて仕方がなかったのです。私の持っていた58のイメージとはかけ離れていたのです。
確かにあのシートの座り心地、染み付いた軽油や煙草の匂いなど、実際に乗車しなければ体験出来ません。だから心は動きました。
しかし目の前の58に「存在感」が無いのです。急行列車として津々浦々をひた走り、普通列車での運用でも確かな存在感がありました。少年時代の私に汽車旅の楽しさを感じさせてくれた車両のひとつでもあります。全国的に運用されただけに、多くの方が同様の思い入れをお持ちでしょう。
その想いを大切にするなら、ここは敢えてテツだらけの「リバイバル」に乗るのでなく、遠くから最期の姿を見送ろうと…
キハ120の車内から、さよなら、お疲れ様、と心の中で挨拶しました。パー
この辺りは個人の考え方の問題であり、せっかく最後の58に巡り会えたのに、勿体ないとお考えの向きもあるでしょう。勿論否定はしません。確実に言えることは、速星駅で見たキハ58は、私の中では「キハ58」ではなかったのです。

(;∇;)/~~

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
m(_ _)m