お気に入りの燻製屋さんで、
燻製ビールを嗜む。
好きな人ができたって、
かまわないと思う。
相手が男でも女でもそれ以外でも。
べき、というのは
視野の狭さで増えてゆくのだ。
あなたがどんな人間だろうとどうでもいいけど、
わたし自身は、
べき、の少ない人間でありたい。
人生を自由にするのは、
自由な思考だけだ。
真夜中にたゆたう。
下着もつけないままで、
胃の中まで無防備だ。
彼の赤い目や、
切羽詰まった表情や、
台詞の裏側にある気持ちのすべてが、
わたしを欲情させるから、
きっともうわたし、
ただの日常には飽き飽きしているのだ。
なにもかもかえりみず、
七竈の母のように、
辻斬りしたいのだ。
きっと。
瞳と爪がきらきらしている。
胸元からは良い馨がする。
どんな状況になろうとも、
女を忘れるなどまっぴらごめんだ。
