ちらちら、
まぶたの奥にちらつく。
光を放つ水面ときみの輪郭が、
一夜の夢だったみたいに浮かぶの。
細胞がひらくたび、
頬も胸も足も、
わたしの体はどんどんやわらかくなる。
変わらないものなんてない。
変わっていくことを自覚しながら、
あの水面よりあからさまに揺れている。
いろんなことを、
うまくのみこめたらって思うけど、
きっと、
そんなの何も書けなくなってしまう。
わたしのアイデンティティ、なんて、
そんな大げさなことを言うつもりはないけれど、
嘘をついたり愛したりしながら、
これからも、
ききわけのない自分を甘やかしたい。