あぁ。
わたしは、
何という映画の中に生きているのだろう。
ロマンチックが過ぎる。
素朴で甘い、昔ながらのお菓子みたい。
ああ、だけど、
こんなヒロインはいなかったから、
きっとわたしは脇役なのだろう。
素敵なきみと、
絵にならないわたし。
タイトルのない映画。
だからわたし、
躊躇なく台詞を言える。
「 」の中なら、
どんなことも美しい虚構なの。
可愛いきみに、
可愛いなんて言われたら、
羽根のように舞い上がってしまうよ。
ふわふわ
ほら。
好きになる。
やわらかい皮膚を揺らして。
身体がどんどん、作用する。
正しい女になってしまうよ。
いけないよね。