夜ふけといっても過言ではない電車に揺られて、
彼女の失恋を知る。
すてきな彼女。
うつくしい彼女。
好きな人の好きな人には、
もう好きな人がいたみたい。
失恋がどういうものなのか、
わたしもきちんと、知っている。
あなたは、
今どうしているの。
並べた毛布の片側で、
わたしだって恋をしていたい。
カナレットの夜がとても素敵で、
あなたが死んだら、
何度も何度も
思い出すだろう。
だけどわたし、
思い出だけじゃ、
まだ生きられない。
文字を吐くのは
デトックスだと宣いますが、
これっぽっちも痩せないの。
ああ、無情。
昨夜流しこんだアルコールは、
一体わたしの何を形成するんだろう。
会話の断片と、
あなたの冷えた体が、
もうすでになつかしい。
言葉がうまれる。