いけないことなんて、ひとつもないわ | 恋は二度目のアネモネ


次にわたしがどうしたいか、
きみはきっと知ってて知らんぷりしてる。
でもわたしも知ってる。
きみがほんとはどうしたいか。
知らんぷりしてるの、わたし。
意地悪なの。

お誘い、嬉しいんだけど、お断りしてしまった。
いけない気分が上昇中で、
薄い肌にはりついた、薄い道徳なんてくそくらえだわ。
寄り添ってた粘着力が、どんどんなくなって、
わたしのからだは、わたしだけのもの。
気持ちいいの。
青い水の中にいるみたい。

明日はどうなるの。
どこ行くの。
のみこんでしまいたい。
のどの奥に絡まった文字を、つたない指で掻き出して、きみにそっと渡したい。
ほんとのことなんて言わない。
全部示すのって、何だか野暮ったいでしょう。


わたしより彼よりあなたより、
きみが沈みこむ。
何度も、何度も。

いちばん正しい心臓の形を、だれかわたしに教えてほしいよ。