天体望遠鏡の遮光フード | 80's Bicycle ~ねこりんの日記~

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猫と輪のブログです。

11月も中旬になり、街にはイルミネーションが点灯し始め、少しずつ冬らしい様相になってきました。

 

暦の上でも季節は冬になりましたが、まだ暑くてエアコンをガンガン利かせていた時期から作り始めた「遮光フード」がやっと完成しました。

 

これまで使用していた遮光フードも自作でしたが、アマゾンの梱包封筒を数枚重ねて円筒にし、表面にアルミホイルを貼り付けただけの粗末なものでした。今回はもっと本格的なものを作ろうと思い、巻き段ボールやサークルカッターなどの道具を揃えました。

 

 

材料

・巻き段ボール

・フェルト(黒色)

・厚紙(食品等の空箱やパッケージ)

・アルミ蒸着マット

・スプレー塗料(水性・マットブラック)

 

道具

・はさみ

・サークルカッター

・のり

・木工用ボンド

・両面テープ

 

作り方

① フェルトを鏡筒に巻く。

② フェルトの上に巻き段ボールを巻いて貼り付ける。

  ①~②が鏡筒に差し込む部分になる。

③ フード用の巻き段ボールに遮光環を載せるためのリブを貼る。リブは巻き段ボールを細く切ったものを使う。

④ リブを貼った巻き段ボールをスプレーで塗装する。

⑤ サークルカッターで厚紙をドーナツ状に切り、スプレーで塗装する。

⑥ 塗装した巻き段ボールを①~②で作成したものに巻き付け、遮光環をリブに載せる。

⑦ さらに巻き段ボールを適度な厚みになるまで巻き付ける。

⑧ 最後にアルミ蒸着マットを巻き付けて完成。

 

 

 

 

難しかったのは、⑥の工程でした。巻き付けた段ボールが真円にならなかったため、遮光環の位置決めに苦労しました。他の方の作成の様子を紹介したブログをみると、巻き段ボールを円筒にする際に遮光環も一緒に巻き込んでいるようですが、私は円筒にしたものに遮光環を落とし込むやり方で作りました。しかしながらもっと精度良く作るためには、他のやり方を考えた方が良さそうです。これは、次の機会の宿題にしたいと思います。

 

  

遮光フードの長さですが、できるだけ長い方がレンズの結露対策には有効かと思うのですが、画像がケラレることが懸念されます。たまたまヤフオクでタカハシFS-60CB用の「FKフード」が出品されており、そのフード全長が20cmと書かれていました。

FKフードの鏡筒に差し込む部分の長さが不明なのですが、FS-60CBのフード長が8cmなので、おそらく遮光フード長は12cmではないかと推測しました。これに基づき、私は遮光フード長を少し長めの15cmにし、これに望遠鏡のフード長8cmを加え、全長23cmに決定しました。

 

 

完成後に遮光フードを付けてテスト撮影しました。テスト撮影は、昼間に遠くの景色を撮影し、ケラレが生じないことを確認しました。このときの補正レンズにはフラットナー(焦点距離370mm)を装着しての撮影でしたが、レデューサー(焦点距離255mm)を使用した場合は画角が広くなるので、もしかしたらケラレる可能性があります。適正なフード長やフード径の算出方法があれば知りたいです。