このたび中古のビクセンGP赤道儀を入手し、SS-Oneで「SS-one AutoGuider Pro for GP赤道儀」に改造しました。
電子極軸望遠鏡、自動導入、デジカメのシャッター操作、オートガイドをオールインワンで操作できるシステムです。
ここ最近は週末に晴れる日が無く、試運転をする機会が無かったのですが、4/19の金曜から翌土曜の未明にかけて、ようやく晴れたので、月夜ではありましたが試運転をすることができました。
まずは、電子極望です。これは以前から使用していたSS-One「ポーラー3」と同じ操作方法ですが、液晶画面が大きいことと、GP赤道儀は水平方向の微動が可能なので、かなり簡単に極軸合わせができました。
続いて自動導入です。自動導入は一等星等の目立つ恒星に望遠鏡を向けてアライメント(同期)し、撮影したい天体を導入します。導入精度は、点写野中心から少しずれた位置に目標天体がくるため、いまひとつでした。アストロイドの精度がドンピシャだったので、ここは少しがっかりです。
そしてオートガイドです。オートガイドも以前から使っていた「SS-one AllInOne-Guider V2」と同じ操作方法なので、特に迷くことは無かったのですが、今回はガイドが安定しませんでした。いろいろと設定を変えてみたのですが、肝心の取扱説明書を忘れてきていたので、最後までうまくいきませんでした。
今回、「SS-one AutoGuider Pro for GP赤道儀」を購入した目的は、低感度による長時間露光をするためです。これまで使用していたV-1赤道儀では、赤経のみの一軸ガイドしかできなかったので、ガイドは3~4分が限界でした。GP赤道儀は、赤緯モーターがあり2軸ガイドが出来るので、最低でも10分はガイドできるようにしたいです。
M97ふくろう星雲
ガイドの設定で四苦八苦しながら、なんとか1枚だけ撮りました。
撮影日:2024年4月20日(土)
時刻:0:00~0:10
カメラ:Canon EosKissX5(HKIR改造機)
鏡筒:タカハシFS-60Q
補正レンズ:エクステンダー×1.7
焦点距離:600mm(口径比f/10.0)
架台:ビクセンGP2赤道儀(SS-One改造)
モータードライブ:SS-oneモーター(ベルトドライブ)
オートガイド:SS-one AutoGuider(二軸ガイド)
フィルター:サイトロンCBPフィルター
ISO400、露出10分×1枚(総露出時間10分)
ダーク:無し
フラット:無し
その後もいろいろ試してみましたが、最後までガイドが安定しませんでした。
月も西に沈み始めたので、この日は撤収しました。
今日からゴールデンウイークです。連休前半の天気は良くないみたいですが、後半は期待できそうです。
今度こそ、うまく撮りたいです。