師走になりました。今年もあと一か月足らず、あっという間ですね。
今回は、以前から試してみたかったHDR撮影でオリオン大星雲を撮ってみました。
オリオン大星雲の中心は、飽和して真っ白になってしまいますが、その中には、トラペジウムと呼ばれる星団があります。
HDR撮影でトラペジウムを炙り出すことができるか・・・・・。
以下、諸元です。
撮影日:2022年11月26日(土)~27日(日)
時刻:23:00~
カメラ:Canon EosKissX5(HKIR改造機)
鏡筒:タカハシFC-50(f290mm(×0.72RD使用))
架台:タカハシV-1
モータードライブ:K-ASTEC AMD-1Z
ノータッチガイド
フィルター:LPR-N
F5.8、ISO3200
120s×20枚=40分
60s×20枚=20分
30s×20枚=10分
15s×20枚=5分
総露出時間75分
SI9またはSequatorによるコンポジット・画像処理
15秒~120秒で撮影した画像をそれぞれコンポジットし、さらに出来上がった4枚の画像をコンポジットしました。
コンポジット方法は、①加算、②加算平均、③加算平均σクリッピング、④中央値の四種類で試してみました。
①加算合成
加算合成では、飽和しトラペジウムは見えませんでした。
②加算平均合成
加算平均の場合は、トラペジウムが見えました。しかし、星雲ガスが淡くぼけてしましました。
③加算平均σクリッピング
トラペジウムは飽和し、星雲のガスも今一です。
④中央値
トラペジウムがある部分は飽和していますが、トラペジウムがあるようには見えます。でも星雲ガスは、ダメダメです。
星雲としての見栄えは、加算コンポジットが一番良いですが、トラペジウムを見るためには加算平均が最も適しているようです。
両者を満足できるような方法は、無いのかな?
このあと、オリオン座の足元にあるM79うさぎ座球状星団も撮影しました。
M79うさぎ座球状星団
この日は湿気が多かったせいか、ヒーターをしていたにも関わらず対物レンズが曇ってしまいました。
今年は、夏場の天気が悪かったため、あまり撮影できませんでした。残り一か月、夏の分を挽回できるくらい撮影できるといいな。