今週末もあまりいい天気ではないので、ステライメージ9の画像処理に取り組みました。
先日撮影したアンドロメダ銀河の画像処理をステライメージ9で行いました。
自分の中では、これまでで一番うまく仕上がったように思えます。
撮影日:2022年10月1日(土)
時刻:23:40~
カメラ:Canon EosKissX5(HKIR改造機)
鏡筒:タカハシFC-50(f290mm(×0.72RD使用))
架台:タカハシV-1
モータードライブ:K-ASTEC AMD-1Z
ノータッチガイド
フィルター:LPR-N
F5.8、ISO3200、60s×90枚=90分
SI9によるコンポジット・画像処理
当初は、ステライメージ9の取扱説明書の設定に従って画像処理していたのですが、これが全くダメでした。
そのためかなり悩んだのですが、天文雑誌や旧バージョンのマニュアルを参考に設定方法を変えて処理してみました。
そこで分かったことは、どうやら取説の画像処理は、CMOSカメラによって撮影された画像の処理方法について書かれたものだということです。この設定は、一般的なデジカメで撮影した画像処理には適していないようなので、私なりのデジカメ用の設定を覚書として今回記録しておきます。
1.RAW現像
取説では、レベル調整と色調整にチェックが入っていますが、デジカメ画像処理では、このチェックを外します。
サムネイル色調はステライメージのアップデートによって新しくできた機能で、取説には記載されていません。一応ここも外しました。
2.コンポジット
取説では、回転を計算のチェックが外れていますが、ここではチェックを入れます。
ここまで、RAW現像とコンポジットは自動処理モードで行いました。
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続いて仕上げ処理ですが、ここからは詳細編集モードで行います。
3.オートストレッチ
オートストレッチは、背景(スカイ)の色合いを調整する機能です。
星雲や星団の背景は、ニュートラルグレーが適しているそうです。オートストレッチによって背景をニュートラルグレーにします。バックグラウンドは「自動選択」で細かい数値の設定は、デフォルト値のままです。
4.デジタル現像/色彩強調/ガンマ調整
ここでは、ヒストグラムの山を▲マークと△マークとの間で挟みます。
5.マトリクス色彩補正
ここでは、強さを最大の1にします。
6.トーンカーブ調整
トーンカーブ調整よって淡い星雲を浮かびあがらせます。マウスでトーンカーブのグラフを手動操作できますが、
ここでは、定型パターンの「コントラスト増」を選びます。
7.Lab色彩調整
星雲の色合いを調整します。今回は、四色とも1にしました。
8.セルフフラット補正
星雲の淡い部分が消える場合は、最大値を小さくします。
星雲の細かな構造が消える場合は、半径を大きくします。
以上が、今回の画像処理のフローです。
トーンカーブ調整を頑張れば、もっと星雲の淡い部分を強調できそうな気がします。
また、ほかにも様々なテクニックがあるようなので、一つづつ試してみたいと思います。