適正飼養を考える
“飼い殺し”という状態だった?
ただ、餌と水をあげていただけ…。
読んでみてください。
もしかしたら、飼い主は飼い主なりに「可愛い。」と思いながら飼っていたのかもしれない。
そんな事案がい〜っぱいある。
3年前、ある障害のある方から相談があり、室内で飼っているオス猫1匹とメス猫1匹を不妊手術と去勢手術に搬送して差し上げたことがある。
家の中に上がらせてもらったら、不妊手術してないから飼われてから一度もケージから出してもらったことがない猫がいた。オス猫の方は部屋の中フリーではあったが…。
その猫たちのトイレは、どちらも糞の山だった…。
その2匹の不妊去勢を終えてから、後日、猫じゃらしメンバー4人で、掃除に行かせてもらった。
長年ケージに閉じ込められて暮らして居たメス猫は、ケージから出してもらうようになっていたが、出たがらないようだ。
見ていて思った。
この人は、猫を愛しているし可愛いと思ってるようだった。
だけど、お世話ができてない。
猫はおいしいフードは与えてもらってるし、水も変えてもらっている。普段、飼い主を慕っているらしい。
だけど、お世話ができてない。
ご本人は、その事にさえ気づいてないかも…。
糞の山は、見慣れた景色になり、異常事態ではなくなる…
決して、猫を苦しめようとしているのでもない。ただ障害があるから、健常者ほどには動けない。精一杯やっているのだろうけど、トイレ掃除を何年もしていない。
福祉のサービスは、人間のサービスだけで、ヘルパーさんが料理や掃除に入っているようだった。
保健所にも相談してみたら、福祉制度で、料金追加で猫のお世話もしてもらえることがわかり、その事を伝えたが…
そこにはお金を使いたくないようだった。
ボランティアしてるが故に、知ってしまった、猫が不適正飼養されている事案。
でも、猫は、美味しい餌をもらって、「こんなもんかなあ〜」と暮らしている。
ただ、その部屋にいるだけ。
リブログした『ライオン』という犬と、かぶった。
犬や猫は、与えられた環境で暮らすしかない。
飼っている人間側は、せめて“犬らしい暮らし”“猫らしい暮らし”をさせてあげてほしい。
自分本位で可愛がるだけでは、飼う資格はない‼️
しかし、可愛がっていると思い込んでる人たちから、犬や猫を取り上げられないのが現実だ…。
私たちには何にもできない。