昨日は、猫じゃらし主催で、野良猫対策勉強会を開催しました。


猫じゃらしの野良猫対策勉強会は、毎回、鳥取県、倉吉市、三篠町、琴浦町 の後援をいただき開催しております。


今回は、通算で4回目の勉強会となりました。


参加者は30名でした。


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↓屋外トイレ設置




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参加者の方の質問で、TNRをして、野良猫を絶滅させるのが目的なのか?猫は増えてはいないのになぜそんなことするのか?というような内容のことがありました。


まだまだ、野良猫は絶滅しないと思うので、大丈夫です。そんな時が来そうになったら、TNRはやめますので‼️


増えてないのは、交通事故で死んだり、感染症で亡くなったり、餌が足りなくて共食いされてたりで、せっかくこの世に生まれて来ても、苦しんで死んでしまっている猫がいかに多いか!って事です。


野良猫が増えすぎている場所では、人間のコントロールで、頭数を管理していった方が人道的ではないですか?ということで、TNRをしています。


猫じゃらしは今のところ、「野良猫ゼロ」を目標にはしていませんが…、どの猫も室内で安全に暮らして行けたらいいなぁとは思っています。しかし、この考えも、会として決めたわけでは無いので、現在のところ、猫じゃらしは「不幸な猫を1匹でも減らしたい」としています。


そのことについては、ホームページでも書いてます。

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倉吉 猫じゃらしホームページ



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その住民の方のおっしゃること、よーくわかります。


後日、猫じゃらしは、その方のご意見を聞く機会がありました。


昔は野良猫がいて共存してたのに今は猫が糞をするから困るとか言いだすのはおかしい。猫をTNRするんじゃなくて人間を教育し直すべきだ!


と。


ふむふむ。そのご意見、お気持ち、よーくわかります。


外の猫の繁殖現場で猫が、そんなに増えないのは、食べられてしまう、交通事故に遭う、感染症で亡くなるなど、せっかく生まれても生き延びるのはごく僅かということを示しています。


それから、私も、鳥が糞しても怒らないくせに、猫の事になると、人々はなんで怒るのか?と思ってました。


春にツバメが軒下で子育てして糞を大量に落としていくのに、人々は、「子育て頑張ってるなあ。巣立ちまで無事に大きくなるんだよー。」などと、とても寛大なのです🐥


じゃあ、春に、どこかの家の納屋で、野良猫が子育てをして居たら、人間は「こんなところで子猫を産んで、あっちへ行け!」という人が半分ぐらいいると思います。ある人は、それを川に捨てに行ったり…(遺棄罪になります!)


法を犯してまで、猫のことになると、頭に血が上るのです。


なぜなんだろー?


私なりに考えてみました。


ツバメには餌をあげている人間は居ない。ツバメたちは自分で餌を探して採って生きているのです。


猫は?


ほとんどが、人間が生活している圏内で、人間から餌をもらって生きているのです。


でも、人間は所有してないというし…(所有していると言えば、管理責任が発生するのです)


もしかしたら、猫を嫌いな人たちは、餌をあげている人間のことを嫌いで、人間同士の問題から、猫は嫌われているという側面もあるかも…ガーンです。


猫の子育ては、母猫は、敵に気づかれないようにするため、子猫の排泄物をきれいに舐め取って、保育場を清潔に保ちますので、赤ちゃん猫を育てている間は、見て見ぬふりをしてあげてください。


猫は、一生懸命、人間に気づかれないように子育てをしているのです。


1週間〜2週間で場所を変え引っ越ししながら子育てをします。離乳期になったら餌場へ戻りますので、餌やりさんは、不妊去勢手術してなかったご自分の責任ですから、子猫にもきちんと餌をあげて、子猫が適期になったら不妊去勢手術をしてあげてください。よろしくお願いします。


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もう一度、ツバメと猫の違いに着目して、もう少しちゃんと区分してみましょう。


ツバメは野生動物です。


しかし、日本にいる猫は、野生動物では無いのです。イエネコという家畜種が野良(外)で生活しているか、または、家の中で暮らしているか、または、家の内外を自由に出入りして生活しているか?という事なのです。


人間から餌をもらって生存している(狩りをしていない)猫という生き物は、動物愛護法で、「愛護動物」となっています。


ツバメは、「愛護動物」に指定されてないし、「天然記念物」でもありません。害虫を食べてくれるから昔から益鳥として愛されて来た鳥ということ、ただそれだけ。


猫は、「お魚くわえたドラ猫、追いかけて〜♪」と歌にあるぐらいだから、長年、人間の食べ物をもらって食べて生き延びて来た動物なのです。


お魚くわえて逃げるドラ猫ちゃんは、人間の心にゆとりがないと、なかなかイタズラを許せない存在なのかも。


燕のフンより猫の糞は何倍も大きいしね…💩


人間に寄り添って生き延びて来た猫は、寛大な愛護精神で見守るしかない動物なのだろうと思います。


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猫の子育てを目撃して、人々は何を恐れるのでしょう?


ウヨウヨと猫がはびこってること?

交通事故で、死んでしまう姿を見たく無い?

車のエンジンルームに入り込んで、猫も死んじゃうし、車の中もぐちゃぐちゃになる事がイヤ?

とにかく猫を見たくない?(恐怖症の人がたまに居ます)

 

さまざまな不安が、心に去来するのはなぜ?


そんな全ての不安も、吹き飛ばして、猫だって生きる権利がある!とまずは信じましょう。(法的には猫には人間の人権みたいなのは無いが、「生きているもの」としての尊厳は認められている)


そして、世の中にはさまざまな価値観がある!

それを念頭に置いて!


猫嫌いさんが、受容できる頭数や環境改善があるとして、猫好きさんも頭数を減らす努力をした方が、平和的にご近所関係を改善できると思います。

 

猫嫌いさんも1匹や2匹をたまに見かけるぐらいなら…となるかもしれないです。


猫に害を与えず、『人道的な』方法で、猫の頭数を減らしていく。それがTNR。


それしか、現在のところ、方法は無いと思います💦


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昨日は、日曜日のお忙しいところ、たくさんの方においでいただき、ありがとうございました😊


昨日、集った人が、それぞれの地域で、自分の半径50mの範囲でいいので、野良猫の対策をしたり、猫の適正飼養について注視してくだされば、その地域はとても良い環境になっていくと思います。


また、今日から頑張ってTNRをやっていきます❣️