今回は、鳥取県中部の中で、野良猫の助成金申請がもっとも面倒くさくて、制限が厳しい琴浦町の、手続きについて書かせていただきます。


これは、批判ではなく、事実を書かせていただき、客観的に見て、あまり合理的ではないと感じている感想をを述べさせていただくという内容となっております。

また、地元住民の皆様に、改善に向けて、ぜひ意見を役場に伝えてくださるよう呼びかけさせていただくものです。


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TNR(trap…捕獲器で捕獲・neuter…不妊去勢手術・return…元の場所に戻す)はいい事だ!


そう信じて、活動しています。










実際、TNRした場所は猫の頭数が減っているし、餌をあげている人も、ご近所の方も、”新たに野良猫が生まれない”という事に、とにかく安心できるとおっしゃってます。


それが、不妊去勢手術の最初の効果なのです。


気持ち的にスッキリできるから、晴れやかな気持ちで暮らせるようになります^_^


↑手術のお手伝いして、感謝されることがよくあるけど、気持ちが楽になられて笑顔になられる方が多いです^_^


しかし、TNRがなかなか進まないところもあるから、そこがツラいところ😰


今日はそのワケを考えてみました!


①手術にお金がかかる


②野良猫の不妊去勢手術を動物病院が受け入れない


③餌やりさんの勝手な考え方で、手術をこばむ人がいる


④捕獲器の使い方や病院への搬送が難しい(高齢の方)


などなどかなあ?


今のところ、頭に浮かぶのはこの4つ。


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①不妊去勢手術にお金がかかる


鳥取県中部(倉吉市・北栄町・湯梨浜町・琴浦町・三朝町)は、野良猫の助成金上限1万円となっている。


そこが、本当にありがたい事なのです♪


1万円以下で手術してもらえる病院もある。だから、この問題はクリアなのだが、現場の頭数が予算を上回り、足りない事がある💦

住民側から補正予算を、組んでくださるよう働きかけて、なんとかこなせているところもある。というのが実情です。


鳥取県の中でも、助成割合が100%のところは、鳥取県中部の一市四町(他は、知ってるところで大山町もだが、野良猫の頭数に対して微々たる予算)。


この4町の中で、琴浦町は住民1人あたり、申請は3頭までとなっている😰


いったい繁殖現場の実態を把握して、こんな上限を設けているのか?聞かずともわかるが、とにかく実態をご存知ないのである!


どの現場でも、野良猫は15頭ぐらい繁殖しているのが普通である。


それを3頭までと?


老夫婦二人暮らしなら、2人で6頭分の申請ができる。

だけど、外に20頭ぐらいの猫がウロウロしているとしたら、14頭は来年度の予算の時に…


その間に半数の7頭がメスだとして4頭ずつ産んだとしたら…春に28匹増える。秋にはさらに2回目の出産で28匹産んだら、56頭増える?😰


実際には、子猫は1/3しか育たないとしても、20頭ちかくは、生き残る計算になる…ガーンつまり、成猫20頭+20頭の40頭が暮らす事になるのです。


40頭の中から、制限の6頭だけまた手術して…終わらないイタチごっこ😰


ますます増える?


餌が賄えなくなり、共食いも始まる😰


島根県の犬の多頭飼育崩壊現場みたいな地獄と化すのですよ😰想像するだけでコワイですねガーン


これは、琴浦町内で、現在、実際に相談に乗っている現場の話です。先のことを予測してみると恐ろしいではないですか!


申請出来る頭数の上限を超えたら、自腹で手術せよ!という役場の意図なのかもしれません。


しかし、増え過ぎた頭数分の手術費用を賄うのは厳しいです。そもそも、それなりのお金があれば最初の1匹や2匹の時に不妊去勢手術をやり終えているはず。


多頭飼育になっている場所は、経済的に困窮している所や、精神障害の方などが多いのです。みんながみんなそうだとは言いませんが、割合が多いのです。


だから、地域の環境改善+福祉的な施策になってくると思います。


増えてしまったということは、手をつけられない状態になっていると、役場は考えられないのでしょうか?


猫じゃらしは、琴浦町役場に対して、1人3頭までという、上限の撤廃と、もう一つ、猫じゃらし的にはあり得ない制限の撤廃を求めております。


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もう一つの申請のハードルを高くしている項目は…


これは意味があるのか?何なのか?私には理解できないのですが…


“野良猫とする根拠”として区長さんの署名と押印が、書類提出に必要なんです、琴浦町は!


区長さん(この地域では、村単位の自治会長さんという立場の人です)って、そんなにご近所の野良猫を把握してるワケ?


区長さんが本気で野良猫の実態を把握して、区長の責任において、全ての野良猫について対策を講じるってのなら、署名や押印して村全体で取り組んでくださるといいのですが…


そういう意味合いでもなさそうな滝汗


だって、区(自治会)で申請する場合は5匹が上限。そうなったら、ますます野良猫頭数に対して足りないです。


この猫じゃらし的にはワケのわからない頭数の制限を撤廃していただけないのかを、要望として、担当者に知らせております。


今後、どうなったか、こちらのブログでご報告しようと考えております^_^


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私たち猫じゃらしの会員は、今のところ、倉吉市在住者がメインです。


それを車で30分かかる場所まで、捕獲器を何台も載せて運転して、餌の仕込み準備して、捕獲器を設置して、中に入るまで、少し離れた場所で何時間も待機して…滝汗


30分おきに現場に戻り、捕獲器に猫が入ってたら、車に載せて、また30分後に確認しに来る…滝汗


ある程度の頭数が溜まったら、病院へ搬送する…


このような作業の連続です。


朝から晩まで一日中、かかる事もあります😰


それが1日で終わればいいのですが、たいてい、2〜3日通い詰めます。その間、オス猫は1泊で退院。翌週は1週間入院したメスが退院となるので、現場と病院を10往復ぐらいしていると思います😰


この事を、わかってくださってるのかわかってなくて、「勝手にアンタたちがやってんでしょ!」なのかもしれません。


でも、そこに苦しむ野良猫が増えると考えるだけで、私たちの動きは止まらなくなるのです。


『不幸な猫を1匹でも減らしたい』これが猫じゃらしの根底の考え方なのですから。


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↓出た!捕獲器12台乗せ‼️2段積み重ねワザ‼️


↑野良猫運搬車と化した、愛車Nbox😭 先日、娘を乗せたら「この車は、野良猫の匂いが染み付いてるなぁ。」とガーン


はい、もう、私の車は、レジャー用ではなく、ボランティア用になってしまったみたいですえーん


野良猫の匂いとは…オシッコ臭やウンチ臭だろうと思いますガーン


野良ちゃんたちは、捕獲器の中で怯えたり怖がって、ビビり漏らしをしてしまうんです💦


できるだけ不安を取り除くよう、布をかけて目隠ししたり、優しい声で囁いてあげるのですが…



この活動から足を洗う日が来たら、その時は、我が愛車は、いい匂いの爽やかな🌱状態をキープしようと、今から、思っていますニヤニヤ


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今回は、TNRが進まないワケをあれこれ考えました。


私たちボランティアは、犠牲を払って(時間・体力・気力・ガソリン代(もらえない時)・車の減価償却費)を尽くして頑張っているけれど…


制度が、1ステップ 2ステップと手間や制限がかかっているために、TNRは進まないのだと、この度の現場で痛感しています。


住民の方の猫の苦情に対しての対策であるTNRを、役場職員が現場に行って動くわけではない、私たちボランティアが必死になって行動を展開しているわけです!しかも町外から。(勝手に来て勝手にやってると言われたらそれまでですが…💧)


手続き上の問題や足枷となる項目の撤廃につながるように、このブログで多くの人に知っていただきたく、記事にさせていただきました。


琴浦町の住民のみなさま、住民のための環境保全施策である野良猫の不妊去勢手術の助成金申請がもっと簡単になり、無意味な頭数制限や区長さんの署名押印の廃止に繋がるよう、住民の声を上げてまいりましょう!

中部の他の市町と同じように、頭数制限なし、区長さんの署名押印不要の申請手続きになるように、住民の意見を琴浦町役場にお寄せください。


町外に住所のある私たちだけご声を上げていても、ダメなんです!どうか、よろしくお願いします❣️


町外から、頑張って現地に行っていても、住民ではないから、役場は聞く耳を持たないのかもしれません。


どうか、地元住民の方のお力をお貸しください‼️


応援、よろしくお願いします。




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