今月のお言葉
本日もブログ「ねこごよみ」においでいただき、
ありがとうございます。
毎月17日は「ねこごよみ」で
過去に取り上げたお言葉をご紹介していきます。
【猫に鰹節】
好物をそばに置いて油断ができないこと
歌川国芳「絵兄弟やすかた鵺退治」(部分)
鰹節をくわえて逃げようとして捕まった猫の
いたずらっぽい表情が良いですねえ😊
「猫に鰹節」はあやまりが起こりやすい状況、
危険であることのたとえでもあります。
「猫に乾鮭(からざけ)」も同じ意味です。
他に似たような言葉として
●猫の額に鰹節
●猫に鰹の番
●猫に肴(さかな)の番
●鰹節を猫に預けるよう
●猫に生鰯(なまいわし)
があり、最も不適当な行いをすることのたとえ
として使われています。
どれも魚を前にした猫の信用のなさが表れていますが、
同じ意味のことわざが、イギリスだとこうなります。
●ラードを取りに猫を行かせるな
英語での言い回しはほかにこんなものもあります。
●親猫も子猫と同じくらいミルクをなめる
●おいしいミルクをなめようとしない猫は
天性に反している
●猫はクリームを盗むとき目を閉じる
日本のことわざでは猫の好物として魚や鰹節が定番ですが
外国だとミルクになるんですね。
前回(3月の「今月のお言葉」)でご紹介した
フィンランドのことわざもミルクでした。
他の国でも乳製品が人気です。
●チーズを食べられてから猫を叱ってもしかたがない
(フランス)
●猫は決してバターから逃げない (ジャマイカ)
●猫はミルクを見て棒で打たれることを考えない
(インド)
インドのは「欲にかられた者は富を見て災いを見ない」
という意味だそうですが、棒で打たれるとか言ってて
怖いです😱
以前に見たTVで、肉、魚、鰹節、生クリーム、ミルク
を並べた皿を置き、猫がどの皿に向かっていくかの
実験をしていました。
複数の猫で試した結果、ダントツで人気だったのは
生クリームでした。
日本の猫も実は魚より乳脂肪分が好きなもよう。
でもやっぱり日本のことわざでは猫は魚派でないと
らしくないですね😁