死にたいというより消えたい | 18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

病気から立ち直ったはずでも、

どうしようもない現実に押しつぶされそうになると、

未だに消えたいと思ってしまう。

自分が関わったこと存在したこと全部消えて

誰の記憶の中にも、とどまらなければいいのに。

 

命を大事にしろなどは、今は置いといて。

綺麗ごととか嫌いやし。現実を見てほしい。

慰められても気休めにしか聞こえん。

 

抗ガン剤中で苦しいときも

ガンとか経験したことない人に

何言われても「あんたやったことないじゃん」って思うしね。

 

いくら専門職とか言って精神科にケアをされても、

相談する方、相談される方で

「実際に体験したこと」という壁があるよね。

同じ立場に立ったことが無いのに何が分かるの?と心を閉ざす、

私だったら。

 

同情するなら代わってくれ、って感じ。

 

思ったことも言えず、自分の気持ちを押し殺し、

母が面倒見てくれなくなるから、他の人に迷惑かけるから、

と、相手に合わせた自分でどれだけ我慢できるというのだろう。

 

死を以てでしか「死にたい」といっていた人が、

本気で悩んでいたことが分からないのが現実だ。

弱音を吐くことすら許されない。

 

不満をためて、不安をためて、誰が生きたいだろう。