審美眼・・・美を的確に見極める能力
最初に「審美眼」という言葉を知ったのは、
病気がわかる前(わかる直前)、
大学病院に行くことになったとK先生に報告した時だった。
さすがのK先生も第一声は
「なーんでそんなことになるいや」と言っていた。
しかし二言目には
「せっかくの機会だから審美眼を鍛えてこい」
とおっしゃった。
今振り返っても、「これから入院するかも」と言ったときに
「審美眼を鍛えてこい」と言う人は、K先生ぐらいやろうなと
感慨しく思う。
先生が言う審美眼は、
物事の本質を見極めるという意味で
これから自分が関わる人や、選ぶ物を見極めるといったことらしい。
入院したらたくさんの人を見るだろうからと。
退院して一年ぐらいでそれが出来てきたというか、
身に付いた気がする。
なんか話している内容とか他の人との接し方もそうだけど、
一番は自分の感覚で分かる。
「この人だ」とか「この人じゃない」と識別できるようになった。
なんか話していても
テキトーに受け答えする人やなと思う人もいれば、
めっちゃ親身になってくれるなって人もいる。
やっぱり後者とは深く付き合える。