審美眼 | 18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

審美眼・・・美を的確に見極める能力

 

最初に「審美眼」という言葉を知ったのは、

病気がわかる前(わかる直前)、

大学病院に行くことになったとK先生に報告した時だった。

 

さすがのK先生も第一声は

「なーんでそんなことになるいや」と言っていた。

しかし二言目には

「せっかくの機会だから審美眼を鍛えてこい」

とおっしゃった。

今振り返っても、「これから入院するかも」と言ったときに

「審美眼を鍛えてこい」と言う人は、K先生ぐらいやろうなと

感慨しく思う。

 

 

先生が言う審美眼は、

物事の本質を見極めるという意味で

これから自分が関わる人や、選ぶ物を見極めるといったことらしい。

入院したらたくさんの人を見るだろうからと。

 

退院して一年ぐらいでそれが出来てきたというか、

身に付いた気がする。

なんか話している内容とか他の人との接し方もそうだけど、

一番は自分の感覚で分かる。

「この人だ」とか「この人じゃない」と識別できるようになった。

 

なんか話していても

テキトーに受け答えする人やなと思う人もいれば、

めっちゃ親身になってくれるなって人もいる。

やっぱり後者とは深く付き合える。