今が全てじゃない | 18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

闘病中や中学・高校で居場所が無く浮いていた、

苦しみもがいていた自分に、「今が全てじゃないよ」と声をかけたい。

 

中学・高校で馴染めない自分=誰からも必要とされない

病気になる自分=価値の無い

という負の思考しか、自分の中には無かった。

「環境が変わればまた違った景色があるということ、

閉ざされた世界の中にいるだけで、視野も狭くなっているということ」

を病気は教えてくれたのかもしれない。

闘病中はベッドの上で「自分の人生 負の連続かよ」と思っていた。

 

ぶっちゃけ、病気になって

「生まれて初めてこんなにも必要にされるというか、

自分が死んだら悲しむ人がいるんだ」と分かった。

ガンになるとは思っていなかったけど、

こんなに自分のことを思ってくれる人がいるということも、想像した事が無かった。

 

勝手に自分の価値を決めつけ、

ダメな自分でいることを選んでいたんじゃないかとさえ、思う。

B'zの歌詞を借りると、

「気付いてしまったよ、僕を傷つけたのは この僕だったよ」

 

私は20年生きていて、

あの時死ねたら楽だったと思うこともあるけど、

その分、生きていて良かったと思うことにも出会えていなかったんじゃないか

とも思う。

大変だったけど抗がん剤を乗り越えたから、今の幸せ(自宅で生活)があるというように。