正直に言うと、
私は身体障害者になりたくなかった。
出来れば20歳らしくやりたいことを自由に出来る体に戻りたかった。
退院したばかりの頃も、家から出ることが嫌だった。
髪の毛がまだ生えてないし、どこに行っても車椅子じゃないと移動できなかったから。
周りから障害者として見られるのを極度に嫌がっていた。
それは病気のときも同じだった。
でもやっぱりどこかで決断しなきゃいけなかった。
これからは障害者として生きるんだと。
そうしないと、やっていけないというか、いつまで経っても前に進めない部分があった。
最初は葛藤だらけだった。
まずは外に出てみようと、ケースワーカーさんに紹介された障害者施設に行くと、
どうしても知的や精神障害の人が多くて戸惑った。
「私はどうしてここにいるんだろう」と違和感を感じてしまった。
多分私が思うには、身体障害の人は一般の障害者枠に「自分で」行くんだろうなと思う。
仕事とかだけでなく、学校とかにしても、身体障害者の支援がある大学に行くことも一つの手段だと思う(経済的な余裕が必要)。
私みたいにケースワーカーさんなどに頼らざるを得ない人は、
そういう色んな障害の混ざった人たちの中で、自分の居場所を探していかなきゃならないのかなと、今まで見てきて思う。
身体障害と知的障害の人が、一緒な仕事をしようとするということが、
無理があるように私は思うけど、そこらへんはあまり重視されていない気がする。
「出来ないからこの仕事」って言われて障害者の就労事業に行くという感じだ。
障害者になって初めて思ったことが
「障害を持ちたくて持った人はいないんじゃないかな」ということ。
私も自分の障害を心無い言葉で言われるのは傷つくし。
よく健常者の人が障害者の悪口を言うのを聞くけど、
ちょっと違うんじゃない?と思う。
同じ立場になって初めて思ったことですが。
とにかく今は自分の出来る事をしていき、体力をつけて、
一般のところを目指せるようになったら、そういうものを目指してもいいのかなと思っている。
今は準備期間じゃないけど、どういう風に展開していくか分からないが、
とりあえずはここで頑張るということにしている。