障害者として生きる | 18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

正直に言うと、

私は身体障害者になりたくなかった。

出来れば20歳らしくやりたいことを自由に出来る体に戻りたかった。

 

退院したばかりの頃も、家から出ることが嫌だった。

髪の毛がまだ生えてないし、どこに行っても車椅子じゃないと移動できなかったから。

周りから障害者として見られるのを極度に嫌がっていた。

それは病気のときも同じだった。

 

でもやっぱりどこかで決断しなきゃいけなかった。

これからは障害者として生きるんだと。

そうしないと、やっていけないというか、いつまで経っても前に進めない部分があった。

 

最初は葛藤だらけだった。

まずは外に出てみようと、ケースワーカーさんに紹介された障害者施設に行くと、

どうしても知的や精神障害の人が多くて戸惑った。

「私はどうしてここにいるんだろう」と違和感を感じてしまった。

多分私が思うには、身体障害の人は一般の障害者枠に「自分で」行くんだろうなと思う。

仕事とかだけでなく、学校とかにしても、身体障害者の支援がある大学に行くことも一つの手段だと思う(経済的な余裕が必要)。

私みたいにケースワーカーさんなどに頼らざるを得ない人は、

そういう色んな障害の混ざった人たちの中で、自分の居場所を探していかなきゃならないのかなと、今まで見てきて思う。

 

身体障害と知的障害の人が、一緒な仕事をしようとするということが、

無理があるように私は思うけど、そこらへんはあまり重視されていない気がする。

「出来ないからこの仕事」って言われて障害者の就労事業に行くという感じだ。

 

障害者になって初めて思ったことが

「障害を持ちたくて持った人はいないんじゃないかな」ということ。

私も自分の障害を心無い言葉で言われるのは傷つくし。

よく健常者の人が障害者の悪口を言うのを聞くけど、

ちょっと違うんじゃない?と思う。

同じ立場になって初めて思ったことですが。

 

とにかく今は自分の出来る事をしていき、体力をつけて、

一般のところを目指せるようになったら、そういうものを目指してもいいのかなと思っている。

今は準備期間じゃないけど、どういう風に展開していくか分からないが、

とりあえずはここで頑張るということにしている。