十日町の旅2022 (2)カールさんの古民家再生 | ネコのひとり言


カールベンクスさん新潟県十日町市の旧松代(まつだい)町竹所集落に移住した、ドイツ人建築デザイナー夫婦の季節折々の生活を描く、NHK-BS「カールさんとティーナさんの古民家村だより」はすでに10回放送されています。

最初にこの番組を見てから、竹所をぜひ訪れたいと思っていました。

というのも、38軒あった集落も1994年にカールさんが移住したときには9軒まで減少し、その後次々と若い人々が移住したことで、「奇跡の集落」と呼ばれているからです。

 

子供連れで移り住む人がいたり、子どもが生まれたりして、かつては平均年齢が70歳くらいだったのが、今では40歳くらいになったそうです。


松代そのものが山あいの町ですが、その町を横断する幹線道路からさらに山あいに入った竹所集落に、カールさんが新たに再生した9軒のカラフルな古民家風建物が点在します。

 

竹所古民家マップ

 


単に古民家を再生・復元するのではなく、モダンな外装と豪雪地帯の雪の重さに耐える古民家の頑丈な材質と構造を生かしつつ、快適な生活を送るための住環境空間・設備を備えているのがポイントだと思います。

「素敵な里山で、素敵な家に住みたい」という思いをかき立ててくれるのでしょう。
また、カールさんの生き方・考え方、人柄など人間的な魅力も、”カールハウス”に住んでみたいと思わせるのでしょう。

でも、こんな辺鄙な山里に若い人が暮らしていけるの・・?という疑問がわいてきます。

 

それに対してカールさんはこんな風に考えています。

 

「仕事は何とかなりますよ。農業をしたいという人もいるし、光回線も通じているので、インターネットを使えば会社に毎日行かなくても仕事はできます。東京などとのアクセスもそんなに悪くはない。冬も道路はきちんと除雪され、きれいになる。玄関前の雪かきは健康に役立ちます」

■双鶴庵 (マップ番号⑤)
 カールさん夫妻が暮らす住宅で、集落の最も奥まったところにあります。

双鶴庵

双鶴庵


■イエローハウス (マップ番号⑨)
 双鶴庵についで2番目に再生を手がけた古民家。
 オーナーは東京在住。
 土日限定でカフェをオープン(コロナ禍により現在休業中)。

イエローハウス 竹所


■宮の入 (マップ番号④)
 双鶴庵に一番近いお宅。

宮の入 竹所


■その他

竹所 古民家

 


Web「ミツカン水の文化センター」によれば、カールさんが古民家再生を通して伝えたかったのは、「見せびらかすことではなく、豊かさを感じる心を取り戻すことなのだろう」とのことです。