犬猫一緒は毎日楽しい~朝日新聞より | ネコのひとり言

朝日新聞に、犬と猫を一緒に飼うコツについての記事が載っていたので、全文を紹介します。
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犬と猫、一緒に飼うコツは「お見合い」 漫画作者に聞く
 

イメージ 1犬派、猫派にわかれるのが世の中の常ですが、両方一緒に飼う楽しさを描いた漫画がヒットしています。SNSで火がつき、単行本にもなりました。作者の松本ひで吉(ひできち)さんに、犬猫一緒に飼うことについて聞きました。

おやつをもらえる期待に胸を膨らませ、ウルウルの瞳で飼い主に尾を振る犬。その様子をじっと見つめ、猫がつぶやく。

 

「脳ミソお花畑か小僧。ヤツら(人間)が寝しずまったあとで盗み食うんだよ」

 

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そんな、無邪気な犬とクールな猫の対照的な日常を描いた漫画「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」
漫画家の松本ひで吉さんが2017年2月から、自身の愛犬、愛猫のエピソードを描き、無料でツイッター上で公開してきた。犬派と猫派の双方から支持を得て、ツイッターのフォロワーは23万人以上にもなっている。
 
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「趣味で描き始めました。この子たちのことだと勝手に手が動くんです。うちの子の話を聞いてくれ!という感じで」と松本さんは振り返る。
 
今年6月に講談社から単行本化されるとすぐに重版され、これまでに5刷り約18万部を発行。12日には第2巻が出た。


猫は09年春ごろ仕事場のそばで拾い、犬とはそのすぐ後にペットショップで出会った。犬派と猫派は何かと張り合いがちで、どちらの「派閥」に属すかは性格診断に使われるほどだが、松本さんは「もともとどっちも大好き」。一緒に飼うことでそれぞれの性格が際立ち、どちらもますます好きになっていくという。

「うちの犬は天真らんまんでいつもハイテンション、猫は不器用な性格でローテンション。どっちも違って、どっちもかわいい」。2匹が仲良く取っ組み合っている様子を眺めるのは、至福の時間だ。

 

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いまも新作を無料で公開しているツイッターには、たくさんのメッセージが寄せられる。実際に犬や猫を飼っている読者が多い。ツイッター上で犬派、猫派、どっちも派が共存し、松本さんの描くエピソードに共感しあっている。

 

ただ、両方飼うには配慮も必要だという。

 

たとえば餌をやるとき。犬は猛スピードで食べ終わり、猫はゆっくりと時間をかける。同じ場所でやると、食べ終わった犬が猫の餌に手を出すから、猫には別室で食事をさせている。
 
また、特に大切なのは相性。
 
松本さんのところにはもともと老犬がいて、そこに子猫を迎え入れ、最後に子犬が加わった。
 
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老犬は「かまってほしくない性格」だったから、幼い2匹とは別のスペースで飼育した。
 
後から加わった猫と犬は幸い相性がよく、猫が犬をしつけてかみ癖を直すような関係になった。
 
相性が悪いまま飼えば、お互いにとってストレスになり、問題行動を起こす要因にもなる。
 
犬同士、猫同士以上に慎重さが必要だ。このため松本さんは「お見合い」をすすめる。
 
お見合いで相性の悪さが判明した場合には一緒に飼うのを断念できるよう、「後に迎えるほうは、トライアル期間を設定してくれるところ、たとえば動物愛護団体から保護犬、保護猫を譲り受けるという選択肢があることも知ってほしいです」と話す。
 
 
最期まで飼うのは大原則だ。漫画では、数年前に死んだ老犬のことをふとしたきっかけで思い出し、号泣する場面が描かれている。松本さんは言う。
 
「老いていく姿を見るのはつらいけど、老いたからこその味わい深いかわいさが出てくる。一緒に幸せな時間を過ごすことに価値があります。しっかり最期まで見守ってあげて」(太田匡彦)