トースター修理 | ネコのひとり言
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5年前に買ったタイガーのオーブントースター(KAE-S130)に不具合が発生しました。
 
食パンが焼けきらないのに電源が切れてしまうという症状です。
20~30分くらい放置して、本体が冷えるとまた電源が入ります。
 
この種の原因はほとんどがサーモスタット故障だと考えられます。
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というわけで分解。
ポイントは上カバーの外し方です。
 
本体の大きさのわりにビスが多いのが気になりますが、ビス取り外し後、上カバーを後ろにスライドさせるのがコツです。
 
マイコンを搭載したコントロール部は、前面操作パネルの裏側にあります。
 
ここが故障したら簡単に直せそうにありませんが、通常ほとんど壊れることはないでしょう。

 
今回は側面。イメージ 3
ヒーターへの配線とサーモスタットの配線だけというシンプル構造です。
だいたいどこのメーカーもこんな構造になっています。
 
左の丸い部品がサーモスタット。
外見からは温度ヒューズが見当たりませんが、絶縁チューブの中に隠れているんでしょうか?
あるいは搭載されていないのでしょうか?
 
サーモスタットはファストン端子で圧着接続されていますが、その片方の端子が真っ黒!
おそらくトースター本体の発熱か、圧着部の接触不良によるジュール熱が原因ではないかと推測します。
イメージ 4サーモスタット型名は「KSD1 WW2 160」。
耐容量は125V/10A、160℃になると回路が切れる構造です。
この部品、ネットで検索してもヒットするのはほとんどが海外サイトばかり。
こんな単純な部品を日本で購入できないのはなぜ?イメージ 5
 
それはたぶん、本製品が中国製であることを考えれば、現地で調達できる部品を使って生産したからなのでしょう。
 
似たような部品を国内通販で探したところ、ミスミで1700円、Amazonで800円くらいでした。
少し高いため今回は交換せず、黒くなった端子部の清掃とペンチによる端子のかしめで処置しました。
 
結果は順調に動作しています。
このままでしばらく様子を見ることにしよう。