退 屈 。
人間は退屈で死ねる人間らしい。
というと、鴻上さんの『スワンソング~』を思い出す。
高校三年生の春にやったんだよね。楽しかった。
退屈を凌いで生き延びる。
凌いでまでして、生きたいのか。うーん。
でだ、人生50年の時代から今や人生80年の時代になったわけだけど、
これの理由はエンターテイメントだそうだ。
その頃よりも芸術に触れで感情をフルに動かすことで、
人間は自らの寿命をのばしたってことになる。
人間の体は約110年、細胞は約120年生きることが出来るらしい。
なら若返りの薬なんかなくても人間はその入れ物の消費期限を余すことなく、
エンターテイメントに携わることで生き切ることが出来るのではなかろうか。
笑ったり泣いたり考えたりすることで、人間本来の能力を生かす。
でも、もしもそれで寿命がのびるというのなら、人間の役割というのはいよいよなんなんだろうか。
短い間に命を使いきることが正しい姿なら、間違った方向に進化していることになるけど、
どうも私はそれは違う気がする。
だからこそ私は、今の自分たち人類を"新人類"と考えていたわけだけど、
入れ物の消費期限を全うできるならそれは進化というよりあるべき姿に向かっているといった表現の方が正しい気がする。
人間は完成へと向かっているのだろうか。
だけどもそもそも、生物に完成形などあるのだろうか。
たとえばかのゴキブリさんですら未だに進化を続けていて未完成なのだから、
人類なんてゴキブリより後に出てきたわけだし、
まだまだ進化していくんじゃなかろうか。
かつてネアンデルタール人だった私たちは、いつかの今を想像しただろうか。
それと同じように、今の自分たちは想像していないだけで、
人間はまだまだ進化していくかもしれない。
より生き抜けるように、
退屈を凌げるように、
天才的に暇潰しの上手い生物に、
進化していくかもしれない。
その上でエンターテイメントの役割はすげえよなって話なんだから、
どんなに小さくても私はまだまだ頑張らなくちゃいけないんだ。
磨り減らして磨り減らして、
何も無くなって入れ物だけになってしまっても、
私は芸術で科学へ挑戦してみたい。
楽しいね。
ふふ。