「残業ゼロの仕事力」を読みました。
この本の発行前から、著者の吉越浩一郎が元代表であったトリンプの残業ゼロの話題は、
よくマスコミ等に取り上げられて有名でした。
また、セミナー等の活動も多くされていて、「TTP」(徹底的にパクル)に非常に感銘を受けて、私もよく使わせてもらっています。
「残業ゼロ」。
非常に魅力のある有効なキーワードですね。
ただ、この「残業ゼロ」という言葉を聞いて、経営者・社員がどうとらえるか?
もしパッとこんな言葉が浮かんでくるのではないでしょうか?
経営者 「うちは中小だから、絶対残業してくれないとダメだよ。」
従業員 「やった!仕事が楽になる」
両方とも、吉越氏の話とは食い違っていますね。
ポイントは、仕事量を変えるのではないのです。
その仕事量をこなす時間だけを変えるのです。
そう、だから仕事の密度をいまよりギュッと圧縮し、濃くしないといけません。
これはしんどいです。
吉越氏のセミナーを聞いたり、本を読んだりしたら伝わってきますが、社員に求めるレベルはかなり高く、接し方も厳しいものです。
「残業を減らす」=「仕事の密度を高くする」
トリンプでも10年かかったといわれています。すぐにできることではないでしょう。
しかし、これを実践していくことが出来れば、社員や組織やノウハウは確実にレベルが上がり、「強い会社」になっていきます。
まずは「仕組みづくり」。
最初はなかなか浸透しないでしょうが、経営者が本気で、根気よく取り組んでいけば必ず変わってきます。