1月27日(水)の早朝、ちゃーがお空へ旅立ちました。
15歳9か月でした。
22日の夕方にうずくまっていることに気づき、もう明らかに様子がおかしかったので病院に連れて行ったところ、
恐らく悪性リンパ腫だろうということでした。
ぐったりして、意識ももうろうとした様子から、もう長くないと思ったので、それ以上の検査はせず、点滴と注射だけ打ってもらって
帰ってきました。
それからは流動食のようなものを少しだけ食べたり、水は自分で飲みましたが、見る見るうちにさらに衰弱していきました。
ソファーの下に隠れて一人でいたい様子が多くなり、抱っこも嫌がったので、なるべくそっとしておきました。
亡くなる前日は、ソファーの下から出てきたので、みんなでお別れをすることが出来ました。
夜、私一人だけ残ってちゃーを抱っこしたりなでたりしていましたが、またソファーの下に潜ろうとして、
嫌な予感がしたため、思わず「ちゃーくん、逝かないで!私を置いていかないで!!」と叫んでしまいました。
するとくるりと振り返り、「にゃー」と大きな声で返事をしてくれました。
猫ベッドに移ってもらって、ちゃーを撫でていたのですが、私が仮眠しに離れた直後に息を引き取ったようで、死に目に会うことはできませんでした。
ピースケがそばにいて、看取ってくれました。
ソファーに寝かせた時の姿勢とほとんど変わらず、穏やかな顔で亡くなっていたので
苦しまなかったことは救いです。
リンパ腫だろうということではありましたが、獣医さんもレントゲンや触診では腫瘍を見つけられず、腹水などもなく、
どこかが痛そうな様子もなく、口の中もきれいで、肺や心臓の音もさほどの異常はなかったそうです。
恐らく消化器系の不調で徐々に衰弱していて、ついに機能が止まってしまったのだと思います。
しかし本当にあっという間だったので、亡くなった際も、体重はまだ4.5キロもあり、お腹には脂肪もけっこう残っており、
毛づやはピカピカのままでした。
もっと早く気づいていれば、何かできたのかな・・・
春に受けた血液検査では超健康と太鼓判を押されていましたが、持病の猫喘息が悪化してきていました。
1か月前にもそれで病院に連れて行ったのですが、薬だけもらって血液検査しなかったので、していたらこの1か月、もっとちゃーにおいしいものを食べてもらったり、一緒にいる時間を増やしたり出来たかな。。
でも治療に一生懸命になってしまって、このような穏やかな最期を迎えさせてあげられなかったかもしれないと思うと、
これでよかったのかなとも思います。
異変に気付いてからわずか4日で、ちゃーは旅立ってしまいました。
あまりにも短い別れが寂しすぎますが、それだけちゃーが苦しむ時間も短かったとも思います。
最近の動画もたくさん残っており、ちゃーが倒れるほんの1週間前には、娘と追っかけっこをして小走りしている
元気そうなちゃーが写っていました。
ここ1か月くらい、かなり食が細くなってきていたので、もうすでに末期だったのだと思うのですが、
私たちに具合の悪そうなそぶりを見せることはほとんどなく、気丈な子でした。
目が開いておらず、へその緒も付いた状態で保護されたちゃーを引き取ってミルクから育てたので、
私をお母さんとしてとても慕っていてくれていました。
ちゃーが4歳の時にピースケが来てからは、本当によくかわいがってくれました
優しく厳しく。
ピースケが大人になってからも、2匹はいつも一緒にくっついていて、本当に仲良しでした。
面倒見のいいちゃーは、ご縁があったほかの猫さんたちにもとても優しく、
人も大好きだったので、お客さんがくれば私より先に出て行って出迎えて、子供が遊びに来て追い回されても
忍耐強く遊んでくれていました。
2018年の夏に娘が産まれてから、ちゃーにはずっと寂しい思いをさせてきてしまったのではないかと思っていました。
だんだん娘が活発になり、家の中で大騒ぎするようになってからは、うるさくて落ち着かなくてかわいそうかなとも思っていました。
しかし、たくさん撮りためた動画を見返してみると、その印象とはまったく違うちゃーが写っていました。
娘のおままごとに付き合わせされているときも、むぎゅーっと抱きしめられている時も、
その眼差しは穏やかで、優しいものでした。
ちゃーの頭にカップを乗せるのがブームだったころ
娘が眠りにつくといそいそと出てくるピースケと、そんな二人を見守るちゃー
ぬいぐるみと一緒に並べられ、おままごとに参加させられているちゃー
亡くなる数時間前、ずっとソファーの下に隠れていたちゃーがよろよろと出てきて床にはいつくばっていると、
娘がやってきて隣に並びました。
娘が来ると、顔を上げて娘の方を見ます。
様子がおかしくなってからはかなりもうろうとしていたので、私が呼んでも揺さぶってもあまり反応がなかったのですが、
なぜかその目はずっと娘の姿を追っていました。
ギャーギャーうるさいからかなと思っていたのですが、たくさんの動画を見返してみたら、
ちゃーはいつのときも、娘のすぐそばでじっと見守っていたので、きっとそれが習慣になっていたんじゃないかと今は思います。
いつも娘と遊んでいてくれていたちゃーですが、ここ数か月、2歳を過ぎてだいぶいろいろなことがわかるようになった娘は、
ちゃーが廊下に出たいと鳴けば猛ダッシュでドアを開けてやり、猫喘息の発作が出れば
大急ぎで駆けてきて背中をさすってあげていました。
私が家事で娘に構ってやれないときは、ちゃーに絵本を読んでやったり、一緒におままごとをしたりしている姿をよく見かけました。
ちゃーが倒れてからは、私が部屋を空けるたびに、急いでちゃーのところへ行って、背中をさすっていました。
娘は本当にちゃーのことが大好きでした。
そして、ちゃーも娘のことが大好きだったんだろうなと、亡くなってから気づきました。
ちゃーが旅立った夜、深夜に突然起きて、「ちゃーくんと遊ぶ!!」と大騒ぎして泣いた娘。
ちゃーが夢枕に立ったのかもしれないなと思います。
娘はまだ2歳5か月なので、ちゃーが亡くなったことをわかってはいるけど、どうリアクションしていいかわからないようで、
変なハイテンションでとても情緒不安定になっています。
悲しい時に泣くということをまだ習得出来ていない年ごろなので、悲しみを吐き出すことが出来ないんだと思います。
ちゃーの最期を看取ってくれたピースケ。
この写真はちゃーが倒れた当日のものです。そばに寄り添ってくれています。
亡くなった日は隠れてしまってご飯も食べませんでしたが、夫にすごく懐いているので、膝に一日中乗せてもらって、だいぶ元気になって今はご飯もモリモリ食べています。
夫はちゃーが倒れてから、仕事を調整して娘の面倒を見てくれ、
おかげでちゃーを病院に連れて行ったり、ちゃーのそばにいてあげることが出来たりしたので、
本当に感謝しています。
今日の午後、ちゃーを荼毘に付しに行きます。
つやつやの素晴らしい毛並みは、亡くなってもなお健在で、もうこの体に触れられなくなると思うと、
胸が張り裂けそうな思いです。
でもちゃーがこの世から解放され、自由に駆け回っていることを想像して、送り出してやりたいと思います。
本当に美しく、賢く、優しい、自慢の息子でした。
ありがとうという言葉しか見つかりません。
ちゃー、本当にありがとう。