悩み多き令和の子どもたち | 教育・受験のミカタ

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NEホールディングス(栄光学園・西塾・進学塾サンライズ・名古屋個別指導学院・コンパス)社長ブログ

令和を生きる子どもたち。

 

毎日を精一杯に生きながら心と頭で悩んでいます。
 

子どもたちが何に悩んでいるかは一人ひとり異なります。

 

が、多くの場合その悩みというのは、悩みを抱えるその子の心と頭が日頃触れているであろう範囲内でのことです。

 

家庭はもちろん、学校、部活、クラブチーム、塾、その他の習い事、さらにはネットで広がる交流など、現代の子どもたちが接触する「社会」は、多様で広範囲になっています。

 

例えば、「三丁目の夕日」の頃などは、多くの子どもたちにとっての「社会」というのは、家と学校と近所の道路・公園でした。

 

(ALWAYS 続・三丁目の夕日より)

 

ですから、悩みの範囲も今の時代と比べれば限定されていましたし、いじめなども比較的表面に出やすい構造だったと言えるでしょう。
 

ところで、抱えている悩みについて、ほとんどの子どもたちは、過去に自分が経験したことに照らし合わせて、先ずは頑張って自分だけで対応しようとします。

「お母さんに怒られるから黙っていよう」「先生に叱られるから相談しにくい」とか、逆に、「お母さんを心配させたくない」「先生を失望させたくない」というようなものも、子どもたちが、自分でこれまでに見聞きしたり経験したりした中で培われてきた考え方に由来しています。

多くの子どもたちは無意識に自身の過去にヒントや解決策を求めようとします。

 

その中で処理できれば、それはそれでまた自身の経験となるのでしょうが、過去に経験したことがないようなことや、今までの行動や思考の範囲を超えるような未経験の状況では、ご家族はもちろん、大人や社会も子どもたちを手助けすることが必要だと思います。

 

最近ではコロナ禍での生活がそうでした。大人でさえ経験したことがない閉塞感に覆われた日常の中で悩みを抱えていた子供たちは少なくなかったことは容易に想像できます。

 

SNSやオンライン通信など、これまで以上に子どもたちの接する範囲、社会は拡大して境界線がきわめて不明瞭な世の中を今の子どもたちは生きています。

 

誰にとっても今までの経験則が乏しいそうした環境の中でのトラブルや対応で悩む子はいるでしょうし、そこに付け込み悪事を働く大人さえいるというのが現状です。

 

一方で、いじめ問題などで言えば、陰湿で姑息ないじめをするようなコドモやそのオヤにはまともに正対せず、学校や教師が守ってくれないと判断したなら、極端なことを言えば転校して関りを断つという考え方も、これは令和になって耳にする機会が増えてきたように思います。

 

個人的には、いじめの被害者が加害者との関りを断つように努力する必要などそもそもなく、対話や改善が望めないケースであれば、日本も下記記事にあるフランスのように加害者に対する厳罰化やペナルティを検討すべき段階に来ているのではないかと思います。

 

 

令和を生きる今の子どもたちには、学校や進路など日常生活における選択肢が「三丁目の夕日」の頃からみれば考えられないくらいに増えています。AIの発達で就職や家庭生活、生き方自体も大きく変わっていくのかもしれません。

 

こうした時代を生きていくということは、悩みも大きかったり複雑になったりすることもあるわけで、私たちも「金八先生」が語ってくれたような昔ながらの価値観だけに頼るのではなく、常に子どもたちの接する範囲や事象、様々な選択肢についもアップデートをしていく必要があるのだと思います。

 

子どもたちが希望を失わずに新年を迎えられることを心より願っています。

 

 

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