中学入試問題はオモシロイ | 教育・受験のミカタ

教育・受験のミカタ

NEホールディングス(栄光学園・西塾・進学塾サンライズ・名古屋個別指導学院・コンパス)社長ブログ

週末に入試問題のデータベースを確認する時間がありました。

 

それにしても、この数年で中学受験、高校受験、大学受験のすべてで、入試問題が大きく変わってきていることを実感します。

 

問題文自体の文章量が増え、図や資料が多く用いられ、問題文を読み、考える力が要求される流れは、今後いっそう強まっていくと思われます。

2022年1月共通テスト数Ⅱ数B

 

愛知県公立高校入試では、現在でも理科や社会などは問題文の情報量が多く、集中力や注意力が必要なのですが、現中3からは全教科で解答にマークシートが導入されるので、選択肢の長い文章をテンポよく、要領よく読みながら、キーワードを比較、検討しながら、答えを導き出す必要がありますDASH!

 

慣れておかないと問題文を読むのでいっぱいいっぱいで、時間を浪費して考える時間を確保できなかったり要注意です。

 

カエル最後に、中学受験の入試問題を2題ご紹介。

 

自分の考えを言語化することの面白さと難しさを感じる問題です。

(大人の方が言語化が難しいかも。ぜひ挑戦してみて下さい)

 

まずは、愛知中学校の算数。

【問い】
13人の人がいれば、同じ月に生まれた人が少なくとも1組います。その理由を答えなさい

 

これは大人の方が答えに戸惑うような問題かもしれませんね。実際に、小学6年生たちが自分の頭で考え、自分の言葉で答えを解答用紙に書き込みます。

次は椙山女学園中学校の理科。

【問い】
LED電球(電球①)とエジソンが発明した昔ながらの電球(電球②)では、電球②の方が電気代が高くなりました。その理由を40字以内で答えなさい。


これも面白い問題。大人でもなかなかに手ごわい問題です。

びっくり ニヤリ 爆  笑 ウインク おねがい

 

では、解答例です。
 

【愛知中学校の算数】
人の数が1年の月の数より多いから。

【椙山女学園中学校の理科】
電球①は電気をおもに光に変えるが、電球②は電気を光だけでなく熱にも変えるから。


解答例を読めば、「なるほどな」「まあそうだわな」などと思うわけですが、初見で自分の頭の中にある考えを論理的に言語化するのは簡単なことではありません。


最近は各学校で子供たちに考えさせるような、工夫された問題が増えています。

 

こうした問題は、学校の先生方から子供達への手紙やメッセージのように思えます。

 

進学後の学校の授業や教科の理念みたいなものも想像できます。

 

現在、22年度の中学、高校、大学受験の問題分析を各塾でまとめています。このブログでもポイントをお伝えしていく予定です。

 

龍今週も頑張りましょう!