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【独自】愛知初の公立中高一貫、25年新設目標 候補は明和、津島、半田、刈谷
愛知県と同県教委は、県立高校での中高一貫教育導入に向け、今月に検討委員会を設置して本格的に議論を始める。手始めに明和(名古屋市)、津島、半田、刈谷の4校を候補とし、2025年4月に4校に付属中学を新設することを目標とする。公立高校に付属中学を併設する中高一貫教育は41都道府県で導入されているが、東海3県(愛知、岐阜、三重)ではまだ例がない。
愛知県教委によると、県内には私立19校、国立1校の中高一貫校がある。近年の私学助成の充実により私立校の人気が高まり、県立校の底上げが課題となっている。県立校の1部で6年間の一貫教育を導入することで、受験の選択肢を増やし、計画的で継続的な教育と特色ある学校づくりを目指す。
検討案では、付属中学からの内部進学とともに、従来の入試で選抜される枠もある「併設型」を想定。4校ではいずれも付属中学に普通科2学級を設け、中学入学時に試験を課す案が軸となる。高校入試の枠は普通科に6~8学級を維持する方向。明和には音楽科(1学級)があるが、ここにも中高一貫枠を数人程度、設ける方向で検討する。
候補校を選ぶにあたり、県教委は各地の高校や地元教委などへの聞き取りを重ね、特に中高一貫導入への希望が強い4校に絞った。4校は、かつての県立高等女学校や旧制中学がルーツで、地域では代表的な進学校として知られる。
県教委ではこのほか、定員割れを起こしている高校などで、地域社会を支えていく人材育成を目指す「地域密着型」の中高一貫教育の導入も検討していく。
公立校の中高一貫教育は国が1999年に制度を創設。全国的に「併設型」を中心に増加傾向にある。
この春から新しく小学4年生になる子供たちが中学受験をするタイミングでの開校予定。
各地区を代表する進学校の中から、中高一貫導入への希望が強かった4校が候補だそうです。
名古屋地区から明和高校
尾西北地区から津島高校
知多地区から半田高校
三河地区から刈谷高校
今春の各高校募集定員は
明和:普通科320名 音楽科40名
津島:普通科360名(国際理解コース40名含む)
半田:普通科320名
刈谷:普通科400名
附属中学の枠が2学級で80名程度となり、高校入試の枠は6~8学級と公表されています。
(中日新聞より)
明和高校(普通科)であれば
附属中学から80名(2学級)
高校入試で240名(6学級)
といった形が予想されます。
(現段階での予定です)
各地区を代表する進学校の附属中学となれば、地元の注目と期待が高まります。
東海中学、滝中学、南山中学女子部など地域トップの私立中高一貫校に進学実績で見劣りしない公立の中高一貫校が出現するならば、もちろん校風や文化・伝統といった側面も受験生親子が十分に考慮しながら、成績上位者層の選択肢は増えることになりますし、その他の愛知淑徳中学、名古屋中学、南山中学男子部なども今まで以上に各校の魅力や価値を最大化し強化することが予想できます。
公立学校のこの動きは私立中高一貫校に大きな危機感を与えることでしょうが、中学受験熱の高まりから中学受験市場の拡大、受験生の学力レベル底上げがあるならば、これを大きなチャンスと捉え、自校のブランドを再強化し飛躍する私立中高一貫校もでてくるように感じます。
中高一貫に舵を切った公立高校は、私立中高一貫校との競争が可視化されますし、今後、公立高校で中高一貫への動きが拡大するならば、定員割れ対策や県立高校の底上げという目論見の前に、私立との競争で脱落しますます苦境に陥る公立校がでてくる可能性も否定はできません。
計画では、4つの高校の附属中学校の合計で320名程度が入学することになります。
今春のおもな中学校の募集定員は
東海中学:360名
滝中学:252名
南山中学(女):約200名
愛知淑徳中学:約280名
名古屋中学:240名
南山中学(男):約200名
などですから、公立中高一貫校の定員320名(予測)は決して小さな数字ではありません。
新しい情報は随時お知らせします。