冬読書おススメ!入試頻出作品②【2022年度出題予想】①の続きです まずは注目作から 犬がいた季節 Amazon(アマゾン) 1,655円 2021年本屋大賞3位の作品です。1位の52ヘルツのクジラたち、2位のお探し物は図書室までは大人向けですが、この作品は高校に迷い込んだ犬と生徒たちの日常も描かれていて中学生くらいだと楽しめるかも。 2021年本屋大賞4位は前回ご紹介した逆ソクラテス (集英社文芸単行本)です。 こちらも話題作品です。 オルタネート Amazon(アマゾン) 1,634円 アイドルグループNEWSの加藤シゲアキさんによる長編小説。2021年本屋大賞8位の作品で高い評価を得ています。加藤さん、青山学院大学(法)のご出身なんですね。 東京の高校を舞台に、3人の少年少女や周りの人たちのマッチングアプリによる交流などが描かれています。加藤さんの今後の作品も楽しみです。 22年度出題有力候補 朝比奈あすかさんの「君たちは今が世界」は開成中・海城中などで出題。小学6年生のクラスが舞台。洗剤混入事件からイジメや学級崩壊などリアルな情景描写。比較的新しい作品なのでまだまだ出題されることが予想されます。 早稲田実業で出題された人間タワー (文春文庫)も読んでおきたい作品。 22年度出題有力候補 あしたのことば Amazon(アマゾン) 1,760〜5,810円 森絵都さんの「あしたのことば」は小6教科書収録作品「帰り道」含む全8篇。2021年度、桜蔭中学校はこの中の「あの子がにがて」から出題。まさに人間関係の教材。この作品で問題を作りたいという先生は少なくないと予想します。 短編集アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)」に収録の3作品はともに中学生が主人公。中・高入試で幅広く出題されています。 同じ学校に通う真面目な姉を鬱陶しく思う妹。趣味で反発し合う姉と小学生の弟。うまく息子と話せないお父さん。この家族が引き起こすできごとを描いた「家族シアター」は高田中・慶應藤沢中・麻布中他でも頻出。 サクラ咲く (光文社文庫)は愛知県公立高校入試、早稲田中・桐光学園中、鎌倉女学院中などで、島はぼくらと (講談社文庫)は、崇徳中・獨協埼玉中の他、滝高校などで出題。直木賞作家である辻村深月さんの作品は名作揃いです。 「よろこびの歌」は南山中女子部、吉祥女子中、カリタス女子中など女子校や愛知公立高校入試などでも多く出題。短編集「つぼみ」の収録作品から、愛光中・武蔵中・海城中は「なつかしいひと」・麻布中は「まだまだ」など出題多数。本屋大賞を受賞した羊と鋼の森 (文春文庫)からも筑波大附属駒場中、青山学院横浜英和中。日比谷高校、石川県公立高校入試など高校受験でも出題多数。 22年度出題有力候補 朝倉かすみさんの「ぼくは朝日」は一昨年、筑波大附属駒場中、慶應義塾普通部で出題され話題になりました。2018年発行と比較的新しい作品なので今後数年は要チェック。 原田マハさんの「リーチ先生」は中学入試では田園調布中、光塩女子中、立教新座中など、高校入試では公立高校入試(北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県…)など、非常に多く出題されていますので読んでおきたい作品です。 翔ぶ少女は、成城中、芝中、鎌倉女学院中、清泉女学院中などこちらは中学入試で出題されることが多い作品です。 ページをめくれば3密なんて気にせずに、自由気ままに擬似体験の旅に出かけられます。 素晴らしい読書旅行を