今回は2回目、早速いきます。
同じ学校に通う真面目な姉を鬱陶しく思う妹。趣味で反発し合う姉と小学生の弟。うまく息子と話せないお父さん。この家族が引き起こすできごとを描いた「家族シアター」は高田中・慶應藤沢中・麻布中他でも頻出。「サクラ咲く」は愛知県公立高校入試、早稲田中・桐光学園中、鎌倉女学院中などで、「島はぼくらと」は、崇徳中・獨協埼玉中の他、滝高校などで出題。直木賞作家である辻村深月さんの名作の数々に触れてみて下さい。
朝比奈あすかさんの「君たちは今が世界」は開成中・海城中などで出題。小学6年生のクラスが舞台。洗剤混入事件からイジメや学級崩壊など、比較的偏差値が高い学校が出題しがちな内容。早稲田実業で出題された「人間タワー」も読んでおきたい作品です。
「よろこびの歌」は南山中女子部、吉祥女子中、カリタス女子中など女子校や愛知県公立高校入試などでも多く出題。短編集「つぼみ」の収録作品から、愛光中・武蔵中・海城中は「なつかしいひと」・麻布中は「まだまだ」など出題多数。本屋大賞を受賞した「羊と鋼の森」からは筑波大附属駒場中、青山学院横浜英和中の他、日比谷高校、石川県公立入試など高校受験でも出題。
朝倉かすみさんの「ぼくは朝日」は一昨年、筑波大附属駒場中、慶應義塾普通部で出題され話題になりました。
原田マハさんの「リーチ先生」は中学入試では、田園調布中、光塩女子中、立教新座中など、高校入試では公立高校入試（北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県…）など、高校入試でも非常に多く出題されています。「翔ぶ少女」は、成城中、芝中、鎌倉女学院中、清泉女学院中などで、こちらは中学入試で出題されることが多い作品です。
佐川光晴さんの「大きくなる日」は最近の入試では最頻出作品の一つで、収録されている「4本のラケット」から出題されることが非常に多いです。立教新座中、立教池袋中、武蔵中、日本女子大附中、共立女子中、栄東中、開智未来中、青山学院中、カリタス女子中、星美学園中、三輪田学園中、相洋中、文教大学付属中などで多数出題
小島陽太郎さんの「ぼくのとなりにきみ」も近年の最頻出作品の一つ。暁星中、大妻中・東京家政学院中・山脇学園中、慶應義塾湘南藤沢中・広尾学園中、武南中などで出題。色んな作者の世界観に触れておくのはおススメです。
こまつあやこさんの「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュタイトル」、奇抜なタイトルですが、中身は児童文学で読みやすいので小学生でも楽しめると思いますし、この作品、早稲田実業中、栄光学園中、海城中、城北中、成城中、大妻多摩中、鎌倉女学院中、淑徳与野中、桐朋中、白陵中、緑が丘女子中、山脇学園中などで出題された超頻出作品なのです。「ハジメテヒラク」はこまつさんの二作目。
最後まで読んでいただき有難うございます。
今回はここまで。
コロナでまだまだ制限が続く生活の中ですが、子供たちには物語の世界では、なんの制限もなく創造力を自由奔放にめぐらせて、知的好奇心をおおいに膨らませて欲しいと思います。
子供たちに一刻も早く当たり前の日常が戻りますように。