愛知県では現中学2年生から受験する令和5年度(2023年度)の公立高校入試から、現行の入試制度から大きな変更が予定されています。
愛知県教育委員会が公表しているリーフレットから変更点を確認してみましょう。
学力検査は1発勝負になります。
A日程でこけたけれどB日程で挽回!ということはなくなります。
どの教科もどの単元もバランスよく得点できる安定した学力が不可欠です。
また、緊張して本来の力を発揮できなかったということがないよう、事前に模試やプレテストなどで経験値を上げておくことも案外大切になってきます。
推薦選抜では、昨年度はコロナ禍で評価される活動・大会・資格試験などが大幅に縮小されたり、機会自体がなかったりという生徒のために、成果獲得へむけた努力プロセスを評価するという配慮がありました。
大幅な日程短縮が可能なはずで、現行では中学校の卒業式後に実施している公立高校入試・合格発表日程を前倒しにするような動きはあるのでしょうか。(多分やらないだろうが)
全体的に言えば、昨年くらいから私立高校への関心、人気は確実に高まっています。
一方で、旭丘、明和、向陽、菊里といった難関公立高校への期待、人気も顕著です。
高いハードルが下がるわけではありません。
ここは勘違いをしてはなりません。
昔も今も、必死の努力で高いハードルを越えようと努力しなければそこを超えられませんし、その時点では超えられなかったとしても努力した財産は後に必ず生きてくるのも不変の事実でしょう。
生徒には選択肢が広がってメリットもありますが、入りやすい高校へ入るというのではなく、大学進学やその後のキャリア形成をも視野に入れて、入試制度に振り回されず、少しでも高い学力を身につけて進学先を決めてほしいと思います。
高校は入ることが目的ではありません。
入った高校で、勉強やその他の活動で生き生きと自らの可能性を伸ばせるような、自らの人間性を磨けるような、そんな学校とご縁があることを願っています。