中学受験を完走した皆様へ | 教育・受験のミカタ

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NEホールディングス(栄光学園・西塾・進学塾サンライズ・名古屋個別指導学院・コンパス)社長ブログ

中学受験を走り切られた

受験生、保護者の皆様

心より「お疲れ様でした」

 

コロナ禍での受験生でした。

 

1年前のスタート時点、

いきなり、学校休校という

激震が走りました。

 

1年間、体調管理徹底の毎日。

保護者の皆様の緊張感も

常に最高レベルでした。

 

その中で子供たち頑張りました。

 

毎日の授業や宿題、解き直し。

そして週テストや模擬試験。

 

例年とは違うやり方も多かった。

 

それでも入試を走り切った。

その事実は尊い。

 

様々なことが思い返されます。

 

ゲームやマンガも我慢して、

課題にチャレンジしましたね。

 

テレビをつければワイドショー。

コロナコロナの連呼でした。

楽しいアニメでもあれば

息抜きできたのに…。

 

生活リズムを崩さぬよう、

学校と同じ時間帯で

塾で授業を実施もしました。

 

私たちも初めての経験でした。

 

私たちには、

今年の受験生の姿が、

その小さな背中が、

例年以上に大きく見えました。

 

今週は結果が出揃う週です。

 

全ての子が

第一志望校に合格してほしい

 

受験生、保護者の皆様同様、

私たちも強く信じ願ってます。

 

とは言え入試は選抜試験。

歓喜の涙の一方で、

無念の涙があるのも事実。

 

繰り返しになりますが、

塾として、全ての生徒に、

第一志望に合格してほしい

ふつうの子をトップ校へ!

その強い想いは変わりません。

 

付け加えるならば、

中学受験の意味や価値は

ご縁があって進学する学校で

その先、どう頑張るかです。

 

東海や滝に受かっても

「中学受験がピークだった」

 

そんなことになれば

合格が本人に最良だったのか?

実際に、そんな話も

ないわけではありません。

 

少し前の塾生ですが、

名古屋大学医学部に進学した

Iくんという生徒がいました。

 

彼の夢は医師になることで、

T中学校を志望していました。

 

結果は無念の涙でした。

 

彼は教室長にこう言いました。

「先生ゴメンなさい、落ちた」

 

教師の方こそ、

申し訳なさで

一瞬言葉を返せなかった。

 

しかし、彼はこう続けました。

 

「先生、N中学校で頑張るよ!」

「そしてボクは医師になる!」

 

中学受験はゴールではない。

入った先で頑張って未来を拓け。

中高一貫で6年間頑張れるんだ。

志ある仲間とともに、

人間的に成長するのに、

私立中学の魅力は大きい。

そのための中学受験だぞ!

 

子供たちにも伝えています。

 

合格発表直後で、

教師の方が感傷的になり

一瞬立ち止まってしまった

そのときに、

彼は未来を語りました。

 

一瞬の間を置き、

教師たちも我に返って

彼の方へと向き直しました。

 

進学したN中学校で

彼は大きく飛躍しました。

コンプリートパスでも頑張った。

 

小学6年生だった彼は、

努力を重ねた6年後、

名古屋大学医学部医学科に

現役合格されました。

 

小学6年生には

良い結果も、そうでない結果も、

受け止めるというのは

簡単なことではありません。

 

繰り返しますが、

受験生、保護者の皆さまが

最も望む結果をお届けするのが

私たちの大きな使命です。

 

その上で、

現時点での全ての結果は、

ゴールではあり得ません。

 

まして人格を否定されるとか、

これ迄の努力に意味がないとか、

そんなことは絶対にありません。

 

今週、受験結果が揃います。

 

今週は、その結果をもとに、

それを最良に変えていくために

何をするべきなのかについて

ご家庭でも時間をかけて

話し合って頂きたいと思います。

 

ゆっくりでもいいので、

締めくくりは必要です。

いったんケリをつけることで、

次へスタートできます。

 

第一志望に合格した人、

おめでとうございます。

今回の合格が、

良かったかどうかは

今後の頑張り次第です。

今の心構え次第です。

 

第一志望合格が

叶わなかった人

今は辛い気持ちで

悔しい、悲しい

そんな想いでいるでしょう。

 

でも、その悔しさを

必ず次への糧にしよう。

 

今回の結果を受けとめ

今から6年後に

最良だったと振り返ろう。

 

今回の結果は

ゴールではありません。

 

そんな話し合いを

して頂きたいと思います。

 

言い方やご対応が

難しければご相談下さい。

 

中学校に進学する前に

親子で大切なテーマを

一緒に考え共有する

 

素晴らしいことだと思います。

 

子供の成長は早い。

遅かれ早かれ親元を離れます。

 

有限で貴重な子供時代。

中学受験を通じて

子供と共有した時間

楽しい思いも

悔しい思いも

親子で共有した時間

そして、

これからのことを

最良の道を

親子で考える時間

 

この時間をもてるのは

中学受験を経験した

親子の特権です。

 

最後になりますが、

私自身も親として

2人の息子が

中学受験をしました。

 

無念の涙にも意味がある。

歓喜の涙にも意味がある。

 

悲喜こもごも

実際に経験した者として

一人の父親として

心からそう思います。

 

全てが通過点で

全てに意味がある。

 

中学受験に臨まれた皆様

 

どうか良きご縁に導かれ

進学される学校で

最良の6年後へ向かい

いっそうのご活躍とご成長、

心より願っております。

 

 

春風や

闘志いだきて

丘に立つ

 

トル