小学英語に関する保護者の意識 | 教育・受験のミカタ

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「アジアトップクラスの英語力育成」を掲げる国の英語改革。
このブログでも、「英語改革待ったなし」というカテゴリーで、様々な角度から考察し、お母さまがたに情報をお届けしていこうと考えています。今回は、小学英語に関する生徒と保護者の意識についてご紹介いたします。

まずは、保護者へのある調査結果をみてみましょう。

●外国語(英語)活動に期待すること 
1位:英語が好きになる(66.5%)
2位:外国に興味関心をもつ(46.7%)
3位:中学での学習が円滑になる(46.6%)
4位:英語が話せるようになる(36.5%)
5位:その他(2.1%)

日本PTA平成23年度教育に関する保護者の意識調査報告書より
小5・中2保護者それぞれ約2000名ずつ、計約4000名


保護者としては、子どもに英語を好きになってもらいたい。そして、英語を通じて世界の国々への好奇心の扉を開いてほしいという期待はよく分かります。長い英語との付き合いを、希望が膨らむように気持ちよくスタートしてほしいというのが、多くの親の望むことだという結果です。目前の中学校での英語学習に対する期待や不安というのも理解できますよね。

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一方で、小学英語を実際に学んだ子どもたちの英語学習の感想はどうなんでしょうか?

●英語の学習が好きと回答している児童生徒
小学6年生:約76%
中学3年生:約53%

平成25年全国学力・学習状況調査 児童生徒質問紙調査より

小学6年生の段階では、4人に3人が英語の学習は好きだと回答しているんですね。ベストではないにしても、学校の先生方のご努力や奮闘の結果ということもできるのではないでしょうか。今後は、我々塾人にとっても課題になることとして、質の向上、英語力の育成という、より本質的な面の底上げが要求されます。そして、高いレベルでの英語力育成ということが、中学卒業時に英語が好きだという割合の増加にもつながってくるのだと思います。私は、好きだから学び、学ぶから力が付き、だからますます好きになるという循環が、とても大切なことだと考えています。

ちなみに、保護者へのこんな質問もありました。

●英語活動の実効をあげるための条件整備
【とても必要・必要だと答えた割合が高い順】
1位:英語専門の教員の配置(78.8%)
2位:小学校にふさわしい工夫された指導法(76.1%)
3位:外国人ネイティブの配置(67.9%)
4位:担任教員の研修(57.1%)
5位:英語の授業時間の増加(42.9%)
6位:CD・DVDなどの教材(33.9%)
など
日本PTA 平成23年度教育に関する保護者の意識調査報告書より

ほとんどが指導する「人」の部分にフォーカスしています。この調査結果からは、授業時間や教材よりも、それを扱い指導する人材にこそ英語活動の実効性を上げていく鍵があるんだという保護者の皆様の切実な思いが伝わってきます。私も現場を見てきてまさにその通りだと納得できる部分が多い結果でした。

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次回は、ここまでご紹介してきたことのいったんの交通整理をしてみたいと思います。


「英語改革待ったなし」 その他の記事

1回 小5から英語が「教科」って何が変わるの?

2回 諸外国における外国語教育の状況

3回 生徒・教員の英語力の現状は?


最後まで読んでいただきありがとうございました。



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