昔、千葉の九十九里近くに住んでいました。
そこで出会った九十九里ならではの文化。
年末にはみんなこぞってあるものを買います。
それは
はばのり
青のり
海藻
の3つ。
はばのりは驚くほど高級で普通の海苔くらいのサイズで1枚500円くらいします。
おにぎり2個分で500円。
はばのりはおにぎりには使いませんけどね。
黒っぽい色で厚みがありがさがさしています。
香りも普通の海苔とはだいぶ違います。
では、何に使うのか。
主に、お雑煮に入れるのです。
私は地元の人間ではないのでお雑煮に入れる以外食べ方は知らないのですが、本当はもっと色々あると思います。
焼いて揉んで細かくして、出来上がったお雑煮にパラパラ。
その時に青のりと鰹節も入れます。
青のりも焼きそばにかけるあれとはちょっと違い、繊維状のまま板海苔になっています。
これまた高級品です。
おそらく普通の青のりと種類は同じだと思いますが、袋には採れた川の名前まで入っていて、別格のようです。
鰹節は多くの人が「削り節」ではなく本当の「鰹節」を買っていきます。
私は当時10代でしたが、ここで生活したおかげで鰹節の腹節(こってり)と背節(あっさり)を見分けられるようになりました。
そして最後に海藻。
乾燥した状態で売られた海藻はひじきより硬く、針金のようでした。
食べ方はいわゆる煮こごり。
水で戻して煮詰めていきます。
冷ますと海藻から出る成分で寒天のような状態になります。
「海藻」と呼ばれていますが種類は不明です。
スーパーでは出来上がった「海藻」が一年中売られています。
初めて見た人はびっくりすると思います。
どうやら同じような郷土料理が沖縄や静岡にもあるようです。
ケンミンSHOWでやってました(笑)
時々、はばのりの入ったお雑煮が無性に食べたくなります。
クセがあるので好き嫌いがあります。
クセがあるからこそなんだか食べたくなる。
当時は九十九里の「お父さん」「お母さん」と呼べる人がいたので色々教えてもらえましたが、今住んでる柏ではなかなかそういう機会がありません。
地元のこと、もっと知りたくなります。
とりあえず覚えたことは柏の男の子は「俺」と言う時なぜか「お」にアクセントが付くこと。
初めて聞いた時は、この子の親は東北出身なのかな?と思っていました。
まだまだ知らない、柏。