原田マハさんの「美しき愚かものたちのタブロー」
タブローとは絵画のこと。
上野にある国立西洋美術館の
誕生にかかわる隠された奇跡の物語。
元川崎造船所の社長の松方幸次郎。
彼の美術収集「松方コレクション」
集められ、見つけられ、戦火をくぐって守られ
そして、日本に返還。
壮大な冒険の物語のようであり、舞台となったパリの華やかな景色は
まばゆく心躍る。
読み始めてすぐに
とにかく美術館に行きたくなりましたw
ついには、いてもたってもいられなく
倉敷の大原美術館に出向いてしまった。
飛行機に乗ればひとっとび。
上野はすぐそこにあるのだけど。
「見たい。知りたい」を突き動かすパワーのある作品でした。
(ほとんど史実なのでは、と思っています)
好きな一節。
「必要なのは財力だけではない。
成し遂げようとする強い意志と、周囲を巻き込む力、
そして大義だ。」
この熱が冷めないうちに国立西洋美術館へ。
近く「モネ展」も開かれるそうで
ますます、行かねば!ですわ☆