どこで紹介されていた本だったのか、

思い出せないけど。

 

私の手元にこの本があることがとても幸せです。

 

表紙の絵をヨシタケシンスケさんが描かれていることも

この本を手に取った理由のひとつかもしれない。

 

 

【弟は僕のヒーロー】

ジャコモ・マッツァリオール

関口英子 訳

 

 

5歳のジャコモは

両親と姉と妹の5人家族。

ある日、駐車場に停めたクルマの中で

両親から弟ができることを知らされる。

 

ジャコモはとにかく喜んだ。

これで家庭内の男女比が同じになるから。

 

男兄弟ができることを、とてもとても喜んだ。

 

 

と同時に

弟が「特別」であることも知らされる。

特別ってなんだろう。

ジャコモは”スーパーヒーロー”であることを思い描いた。

 

 

 

弟「ジョヴァンニ」はダウン症のハンディキャップを持つが

家庭内ではなにも問題なく愛情いっぱいあげたりもらったり。

笑いが絶えない素敵な家族。

 

だけど、、、

そのことを学校の友人たちに話したら、、、と不安に思った。

 

 

ハンデを持つことへの不安や恐怖。

わたしもそっち側かもしれない。

 

両親や姉妹、周りの関わってくれる人たちは

ありのままのジョヴァンニを受け入れ、ひとりの人として尊敬もしている。

 

 

 

ダウン症について、

多分、わたしは詳しいことを知らない。

接する機会もなかったし。

 

でも、今回、この本に巡りあえて

少しだけ知って。

何よりもありのままの一人の人間として、という「愛」が溢れていて。

いつも笑顔でいるジョヴァンニを想像して、読みながら何度も幸せな

気持ちにさせられました。

 

まずは知ること。

目の前のありのままを見ること。

 

本はいつも私に気づかせてくれます。

ありがとう。

 

 

 

ある夏のキャンプ地で。

知らない子から突然

「どこか悪いの?なんかヘンだけど」と言葉を投げかけられた。

その時、下の妹の転機が素晴らしくて。

 

「半年以上グリーンランドで暮らしてて、グリーンランド語しか喋られないの」

「顔も特徴があるしね」と

堂々とかわした。

とても自然に家族を守ってやることができる妹はまぶしい存在。

 

 

過剰に守ることでもなく

腫物にさわるような態度でもなく

ひとりの人間として、普通に接することが

とてもかっこよかったです。

 

 

 

 

この本のキッカケになったショートムーヴィも見られます。

よろしければ。