2つ目の訪問先は、小岩井農場さんでした。

大佐渡スカイラインの中程で、耕作放棄地を利用した
放牧酪農をすべく試行錯誤して取り組んでいます。



元々は、神事などで使う馬を5頭飼育しており、
この他に、繁殖の黒毛和牛と、将来はソフトクリーム
などの販売を目指してジャージーを飼育しています。

今、佐渡ではあちこちに耕作放棄地が増えています。

土地をいくつか借りて牛たちを放牧しており、
今は、牛が喜ぶ草地環境を考えたり、
アブやブヨ、サシバエなどの被害がひどく、
放牧のさまざまなことを悩んでいらっしゃいました。

同行の佐藤衆介先生は家畜の行動学が専門で、
アニマルウェルフェアとともに草地研究を長年されています。







どうしたら牛が好む草地に改良できるのか、
知見に富んだ細やかなアドバイスをされていて
一緒に話を聞いた私たちも、素人丸出しで・・・
単に放牧すれば良いわけではないことを初めて知りました。

小岩井さんがやっているのは、母子を分離せず、
ずっと一緒に過ごす酪農スタイルです。
日本ではほとんど行われていませんが、
欧米では効果に注目が集まっていることも
衆介先生から伺いました。

早くから母牛と離されるストレス、
おっぱいを奪われるストレスは子牛にとって非常に大きい。
ずっと一緒にいることで、
学習能力が高くてストレスに強い牛になる。
成長期にストレスがかからないことで体もしっかり作られるそうです。

小岩井さんが、将来、佐渡で新しい酪農スタイルを作れたら
素敵だなあと思いました。




続く。   (岡田朋子)



 

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