7月中旬に北海道を訪れ
「牛たちのかくれ家」と「遊牧舎」という2つの農場を訪問し
改めて「命と向き合う」ことの意味を考えさせられました
🐄牛たちのかくれ家(北海道当別町)
ここは「生きることを受け入れてくれる」 ”ファームアニマルサンクチュアリ”と呼ばれる命の居場所
ファームアニマルサンクチュアリとは
畜産の世界で人間の都合で
「価値がない」とされた命が
ただ“生きていていい”と認められて
人間の都合に左右されず最期まで穏やかに暮らせる
そんなあたたかな場所です
日本ではまだ数えるほどしか存在しない
この施設で出会ったのは
1歳になる まめすけ、すけみん
そして新しく迎えられた生後1か月の子牛、ペコちゃん
まめすけたちは「フリーマーチン」といって
乳も出せず繁殖もできない体で生まれた牛たち
ペコちゃんも体にふらつきがあり
行き場を失っていた命でした
通常、乳牛にとって乳が出せないということは致命的です
経済性を持たない=生きる意味がない
そんな残酷な線引きが、畜産の現場にはあります
でも、お肉や牛乳を提供するだけが牛の役目じゃない 牛って臆病だけどとっても優しくて社交的でもあるんです
ただそこにいて、眠り、仲間と寄り添い
私たちにも怯えることなく甘え
温かな体温とまなざしを向けてくれる姿は
私たち人間と主従関係ではなく
対等に生きていることを示していました 「牛たちのかくれ家」はクラウドファンディングで
全国からの熱い支援を受けオープンしました。
https://camp-fire.jp/projects/771189/view
彼女たちはここではのびのびと広い牛舎や放牧地で
ストレスフリーの生活を生涯過ごし
人懐こい性格を活かし、セラピーカウとして活躍しています
日本にはまだ数えるほどしかないファームサンクチュアリ
「命を活かす」とは何か
「生きている」という状態に
どこまで私たちは責任を持つべきなのか
牛たちの静かなまなざしが
私たちに問いかけているように感じました アニマルウェルフェア班 瀬川綾子
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