いつも猫の手募金への温かいご支援をありがとうございます。
今回は、解決までに約1年を要した事例をご報告します。
阿賀野市で、長年飼い猫を外に自由に出入りさせていた高齢者がいました。次第に、飼い猫以外の猫も集まるようになり、生活困窮のため不妊手術ができず、20匹近くにまで増加。トイレも設置されていなかったため、近隣から「糞尿による被害」の通報が行政に相次いで寄せられました。行政はたびたび指導に入りましたが、改善されませんでした。
しかし、飼い主が病気を患い、将来の飼育に不安を感じて、買い物先のコンビニ店員に相談。そこからNDNへ連絡が入り、対応が始まりました。スタッフが訪問し、話し合った結果、成猫は全頭不妊手術を行い、飼い主の希望で可愛がっている1匹のみを残すことになりました。
下越動物管理センターとも連携し、現場情報を共有。第1回目の捕獲では、ママ猫と子猫4匹、オス猫1匹を確保。子猫はセンターが引き取り、譲渡につなげてくださいました。NDNでは成猫2匹を保護し、不妊手術を行いました(24-CN-155・156)。保護をしたオス猫にはケガがありましたが、飼い主のいうことには「タヌキをケンカをしてくる、いつも自然に治る」とのことでした。
その後も2度の捕獲を試みるも空振りが続きました。捕獲機に警戒し、入ってくれないのです。また、飼い主も猫たちを捕獲できるだけの体力がありませんでした。それが2025年6月になって飼い主少し回復し、自ら成猫6匹の捕獲に成功しました。現在はNDNスタッフ宅で保護しており、数匹はトライアルが決定しています(25-CN-171~176)。
飼い主は猫に暴力を振るうようなタイプではなく、自分の食事よりも猫のために良質なフードを与えるなど、本人なりに大切にしていました。ただ、孤独で、さびしく、猫を手放したくないことから、行政の改善指導を受け入れなかったようです。
また、猫は出入り自由、不妊手術をしないという飼い方が当たり前だった世代であり、孤独であったからこそ、情報を更新する機会を得られないのだと感じました。
猫の手募金によって、こうした活動が続けられています。
フードやおやつなど、引き続きのご支援もお願いいたします。
- 子猫4匹:センター収容~譲渡
- 成猫8匹:不妊手術~NDN保護
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【 支援物資をお待ちしております!! 】
徐々にですが子猫の保護が増えてまいりました。皆様からのご寄付をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。