3月5日に行われた「猫の生態に関する研究発表・講演会」には、100名を超えるお申し込みをいただきありがとうございました。チャットに入力された質問、コメントについては、NDNブログで掲載させていただくことになりました。今後の地域猫活動等にご活用いただけると幸いです。
<質問>
質問1 地域猫GPSの軌跡は、時間的に人が集まる場所、集まらない場所や時刻などと何か関係がありそうでしょうか。
回答: 猫の生活リズムとして,am0:00~6:00,pm16:00~20:00で地域内を活発に動き回るリズムが見られました。例えば,人が集まる「公園」にも地域猫の滞在が見られましたが,am1:00ごろに滞在するなど,人がいない時間帯に滞在が多くみられ,人と猫では生活リズムが異なるためと考えられます。また,地域猫は人に対して警戒心が高い猫が多いため,人が集まっている時間には,自分の滞在場所であっても行かない傾向があります。餌やりさん宅に餌やり時間に調査で伺ったところ,外部の人間である私がいることで,いつもは来る地域猫が全く来ないことがありました。地域猫の生活リズムがあっても,人に対して警戒心が高い猫ほど,行動も変わってくるようにも思います。
質問2 猫の頭数によって拠点の数の目安などありますでしょうか?
回答 :最大でも5~8頭が限界と思われます。今回調査した餌やりさんの中で,1人で10頭以上管理している人がいましたが,集中的に同じ場所で猫による糞尿被害,縄張り争いなどによる騒音被害などが発生していました。そのため,集中的な被害を出さないためにも,5~8頭くらいかと思います。
質問3 別のオスが発情期に入り行動範囲が広がった → 去勢済みでも行動範囲が広がるという解釈?
回答 :別のオスが発情期に入り行動範囲を広げることで、一時的にテリトリーの範囲が変化して、その結果として去勢済みのオスでも行動範囲が広がるのではないかと考えられます。
また,発情期に入った去勢していない猫の場合,3km,4km先などどこまでも行動範囲が伸びるとされています。そのため,手術によって,餌やりさん宅から最大でも半径300m程度に収まっているため,手術の影響は受けていると思われます。手術していない猫であると,どこまで行くかわからない状況から,去勢をすることで,ある程度,最大行動範囲の目安はわかると思われます。
質問4 1歳を超えたら活動範囲が広がった → 最初の調査が2月、次が8月。季節も影響しているのでは?
回答: 季節的な影響も十分にあると思います。今回,調査したほかの数匹の成猫の場合,2月と8月では,行動範囲が一気に変わったという結果は出なかったため,子猫が成長することでより広範囲に動ける体力がつくのではないかという見解をさせていただきました。
質問5 殺処分されているのは野良猫だけ → 県の統計によると収容の半数以上が多頭飼育崩壊ですが
回答: 新潟市のデータを参考にしたところ、ほぼ負傷猫として収容された猫だけでした。<コメント>
コメント1 素晴らしい研究でした。意外に行動半径が短いのにびっくりしました 。ありがとうございました
コメント2 猫の行動範囲が意外と狭くて驚きました!おもしろい!
コメント3 全国でこの考察を元に幸せなCCAエリアが多発することを願います!すばらしい研究だと思いました!
コメント4 よくここまで調査されましたね!すごい!
コメント5 素晴らしい発表でした。感動しました。
コメント6 猫の行動、とても興味ありました。猫の動き、すごくおもしろかったです。意外に行動範囲が狭いことも驚きでした。 とても勉強になりました。
コメント7 貴重なご講演ありがとうございました。猫の行動範囲の調査結果をもとにした地域デザインの考え方など非常に興味深く聞かせていただきました。
コメント8 すばらしい研究成果のご報告、ありがとうございました。地域課題の解決が、地域のつながりをつくることを示唆した、意欲的な研究でした。スライドのデザインもさすがでした! 特に、エビデンスに基づいたCCAの拠点を示された点がユニークで、地域の特性が異なる地域においても汎用性があり、全国でも注目に値するポイントで秀悦でした。
コメント9 猫の行動範囲がロガーによって確認でき、私は行動範囲を調べようと思ったことが一度もなかったのでとても面白かったです。その調査結果をもとにご提案された内容も興味深く、勉強になりました。本日はありがとうございました!
コメント10 発情期が来ると幹線道路を超えるくらいに行動が大胆になることから、避妊去勢手術がロードキルの防止にも役立ちそうだと感じました。貴重な調査結果ですね!
コメント11 発表いただきありがとうございました!CCA地域では「かわいい」 CCA未実施地域では「かわいそう」 とネコへの印象が真逆になる点が大変興味深かったです!猫への距離が遠いほど”なんとなく”かわいそうになってしまうのだなと…。
コメント12 明確な拠点があるかないかで行動範囲が100m近く違いが出ることが大変興味深かったです!これから道端で出会うだろう猫たちへの新しい視点が得られ、一般に生きる身ですが理解が深められて嬉しかったです
コメント13 貴重なお話ありがとうございました。 猫の行動範囲をこの様な形で見ることはなく、考察なども含めとても興味深く面白かったです。
コメント14 地域福祉に携わっていましたがコミュニティデザイン、コミュニティビジネスの視点からの切り口からの研究は非常に目から鱗でした。結論をどのように落とし込むのか、と思っておりましたが、わかりやすい結論だったかと思います。客観的な内容、結果を提示することで様々な地域でCCA活動実施につながるように思いました。
コメント15 貴重なご講演ありがとうございました。GPSロガーを用いた行動調査結果にて判明した発情猫、地域猫、放し飼い猫の行動範囲の違い、広報が非常に重要だということ、えさやりさん宅でフンをしないなど「~らしい。~かもしれない」と思っていたことが、具体的な数字で示され、とても勉強になりました。ありがとうございました。
コメント16 猫の行動調査や観光地におけるCCA活動など大変興味深いご講演ありがとうございました。
以上です。 佐藤様の研究を応援する会 事務局より
<質問>
質問1 地域猫GPSの軌跡は、時間的に人が集まる場所、集まらない場所や時刻などと何か関係がありそうでしょうか。
回答: 猫の生活リズムとして,am0:00~6:00,pm16:00~20:00で地域内を活発に動き回るリズムが見られました。例えば,人が集まる「公園」にも地域猫の滞在が見られましたが,am1:00ごろに滞在するなど,人がいない時間帯に滞在が多くみられ,人と猫では生活リズムが異なるためと考えられます。また,地域猫は人に対して警戒心が高い猫が多いため,人が集まっている時間には,自分の滞在場所であっても行かない傾向があります。餌やりさん宅に餌やり時間に調査で伺ったところ,外部の人間である私がいることで,いつもは来る地域猫が全く来ないことがありました。地域猫の生活リズムがあっても,人に対して警戒心が高い猫ほど,行動も変わってくるようにも思います。
質問2 猫の頭数によって拠点の数の目安などありますでしょうか?
回答 :最大でも5~8頭が限界と思われます。今回調査した餌やりさんの中で,1人で10頭以上管理している人がいましたが,集中的に同じ場所で猫による糞尿被害,縄張り争いなどによる騒音被害などが発生していました。そのため,集中的な被害を出さないためにも,5~8頭くらいかと思います。
質問3 別のオスが発情期に入り行動範囲が広がった → 去勢済みでも行動範囲が広がるという解釈?
回答 :別のオスが発情期に入り行動範囲を広げることで、一時的にテリトリーの範囲が変化して、その結果として去勢済みのオスでも行動範囲が広がるのではないかと考えられます。
また,発情期に入った去勢していない猫の場合,3km,4km先などどこまでも行動範囲が伸びるとされています。そのため,手術によって,餌やりさん宅から最大でも半径300m程度に収まっているため,手術の影響は受けていると思われます。手術していない猫であると,どこまで行くかわからない状況から,去勢をすることで,ある程度,最大行動範囲の目安はわかると思われます。
質問4 1歳を超えたら活動範囲が広がった → 最初の調査が2月、次が8月。季節も影響しているのでは?
回答: 季節的な影響も十分にあると思います。今回,調査したほかの数匹の成猫の場合,2月と8月では,行動範囲が一気に変わったという結果は出なかったため,子猫が成長することでより広範囲に動ける体力がつくのではないかという見解をさせていただきました。
質問5 殺処分されているのは野良猫だけ → 県の統計によると収容の半数以上が多頭飼育崩壊ですが
回答: 新潟市のデータを参考にしたところ、ほぼ負傷猫として収容された猫だけでした。<コメント>
コメント1 素晴らしい研究でした。意外に行動半径が短いのにびっくりしました 。ありがとうございました
コメント2 猫の行動範囲が意外と狭くて驚きました!おもしろい!
コメント3 全国でこの考察を元に幸せなCCAエリアが多発することを願います!すばらしい研究だと思いました!
コメント4 よくここまで調査されましたね!すごい!
コメント5 素晴らしい発表でした。感動しました。
コメント6 猫の行動、とても興味ありました。猫の動き、すごくおもしろかったです。意外に行動範囲が狭いことも驚きでした。 とても勉強になりました。
コメント7 貴重なご講演ありがとうございました。猫の行動範囲の調査結果をもとにした地域デザインの考え方など非常に興味深く聞かせていただきました。
コメント8 すばらしい研究成果のご報告、ありがとうございました。地域課題の解決が、地域のつながりをつくることを示唆した、意欲的な研究でした。スライドのデザインもさすがでした! 特に、エビデンスに基づいたCCAの拠点を示された点がユニークで、地域の特性が異なる地域においても汎用性があり、全国でも注目に値するポイントで秀悦でした。
コメント9 猫の行動範囲がロガーによって確認でき、私は行動範囲を調べようと思ったことが一度もなかったのでとても面白かったです。その調査結果をもとにご提案された内容も興味深く、勉強になりました。本日はありがとうございました!
コメント10 発情期が来ると幹線道路を超えるくらいに行動が大胆になることから、避妊去勢手術がロードキルの防止にも役立ちそうだと感じました。貴重な調査結果ですね!
コメント11 発表いただきありがとうございました!CCA地域では「かわいい」 CCA未実施地域では「かわいそう」 とネコへの印象が真逆になる点が大変興味深かったです!猫への距離が遠いほど”なんとなく”かわいそうになってしまうのだなと…。
コメント12 明確な拠点があるかないかで行動範囲が100m近く違いが出ることが大変興味深かったです!これから道端で出会うだろう猫たちへの新しい視点が得られ、一般に生きる身ですが理解が深められて嬉しかったです
コメント13 貴重なお話ありがとうございました。 猫の行動範囲をこの様な形で見ることはなく、考察なども含めとても興味深く面白かったです。
コメント14 地域福祉に携わっていましたがコミュニティデザイン、コミュニティビジネスの視点からの切り口からの研究は非常に目から鱗でした。結論をどのように落とし込むのか、と思っておりましたが、わかりやすい結論だったかと思います。客観的な内容、結果を提示することで様々な地域でCCA活動実施につながるように思いました。
コメント15 貴重なご講演ありがとうございました。GPSロガーを用いた行動調査結果にて判明した発情猫、地域猫、放し飼い猫の行動範囲の違い、広報が非常に重要だということ、えさやりさん宅でフンをしないなど「~らしい。~かもしれない」と思っていたことが、具体的な数字で示され、とても勉強になりました。ありがとうございました。
コメント16 猫の行動調査や観光地におけるCCA活動など大変興味深いご講演ありがとうございました。
以上です。 佐藤様の研究を応援する会 事務局より