AW最先端県山梨の「やまなしアニマルウェルフェア認証」農場
清泉寮ジャージー牧場(公益財団法人キープ協会)へお邪魔し、
牧場長の高橋さんにお話を伺ってきましたのでご報告いたします。
清泉寮ジャージー牧場は八ヶ岳の麓に位置し、1951年からジャージー種の放牧飼育を主体とする循環型の酪農に取り組んでいる生産牧場です。
牧草地は東京ドーム15個分の広さを有し、牛の糞から堆肥を作り有機栽培を行っています。
牛舎はフリーストール方式を採用し、牛舎内ではつながれること無く自由に過ごせるようになっています。
やまなしアニマルウェルフェア認証においては、最も厳しい基準を満たした農場に付与される「三ツ星」の認証を取得。
牧場開設以来そのスタイルは変わっていないので、認証について取り組みやすかった部分もあると高橋さんはおっしゃっていました。
牧場名のとおり、清泉寮ジャージー牧場の生乳を生産する牛はジャージー種のみ。
訪問時は、搾乳している牛が4~50頭、子牛が雄雌あわせて30頭弱
ほか交雑種など合わせて100頭ほどいるということでした。
清泉寮ジャージー牧場の生乳はやまなしアニマルウェルフェア認証に加え
「有機ジャージー乳」としても認証をとっているため
牛たちのごはんである牧草はすべて自家粗飼料。
5月以降スタッフのみなさんは粗飼料づくりに大忙しだそうです。
この自家粗飼料で養える頭数しか飼えないこともあって(他、様々な要因が相まって)牛舎は一頭あたりのスペースが非常に広くとられているように見えました。
けがを防ぐにも、過密で飼わないことは大切。
様々な牧場を経験されてきた高橋さんは
つなぎが悪い・放牧が良い、と単純にいうことはできないけれど、乳牛にとって一番重要なのは「いつでも好きなだけ食べられて、いつでも好きな場所で寝られること」とおっしゃっていました。
また、配合飼料は牧場専用につくってもらっていて、
有機認証をクリアするため与える量も総飼料の15%以下と決まりがあり
さらに子牛たちは実母のお乳(初乳)を3日ほど飲み、
そのあと離乳するまでは本当の牛乳を飲んでいるそうです!
(多くの場合は初乳以降は粉ミルクなど)
このように様々な配慮、工夫、条件のもと、
わたしたちにおいしさと安心が与えられます。
穏やかで思いやりに満ちたお話の仕方が印象的な牧場長・高橋さん。
「乳製品を飲んだり食べたりしてもらうことでこの子たちは生きていける。
どんなところでどんなふうに大切に育てられているのか知ってもらえればうれしい」とおっしゃっていました。
いのちの恵みをいただく側のわたしたちにできることはたくさんあります。
これからの時期、観光にもぴったりな八ヶ岳。
家族皆さんでおいしい乳製品をいただきながら牛たちを観察したりするだけでも
未来に残すべき畜産の姿が心にきざまれるのではないでしょうか。
ジャージーファンクラブという制度があり、会員は定期的に見学案内の企画もあるのだとか。
写真の子牛がつけているマフラーは会員さんからのプレゼントだそうです(*^-^*)
牧場の向かいにファームショップとして乳製品などの販売所とレストランがあり、
ショップ前の草地には「余生を楽しむ引退牛」が3頭くつろいでいました。
あたたかくなる5月の連休以降は、日中、現役の牛たちが放牧場で草をはむ様子もみられます。
ぜひ今年の観光は清泉寮へ!
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