シンポジウムに移り、総合司会のフリーアナウンサー大杉りささんに代わって新潟動物ネットワーク代表の岡田朋子がコーディネーターを務めました。最初に各ゲストのお人柄やこれまでの経験がナレーション動画で紹介されたところで会場の雰囲気は一気に和らぎました。


フリーアナウンサーの伊勢みずほさんから、動物を愛する一飼い主としての気持ちと責任感についてと、新潟市動物愛護協会が長年取り組んでいる野良猫の不妊去勢手術助成金制度を支えるチャリティーTシャツのPRがありました。新潟県動物愛護協会副会長の永松亮一さんからは、中越地震、東日本大震災を経験して、行政、獣医師会、動物愛護推進員、動物愛護団体、そして一般市民の皆さんの連携と、そこで培われた信頼関係が今に繋がっているというお話がありました。千葉からお越しいただいた黒澤理紗さんからは、幼少期からの純粋な気持ちが原動力となって、不幸な野良猫を獣医師という立場で減らしたいと、2017年から約4年間、新潟市内に初の不妊手術専門病院を開設するに至ったお話を伺うことができました。杉本彩さんからは、ご自身が暮らす京都市では動物ボランティアの育成制度があり、半年かけて様々なことを学ぶ仕組みがあるとお聞きし、素晴らしい先進例だと思いました。加えて、新潟の取り組みは全国に誇れるものだという嬉しい言葉もいただきました。

今回のシンポジウムで特に理解を深めていただきたかったのが「多頭飼育崩壊とは何なのか」です。動物の問題ではなく、人の問題であり、高齢や独居、孤独や孤立など、社会全体で解決すべき課題が背景にあるからこそ、福祉分野との連携が欠かせないのです。会場には協力獣医さんや関係者の皆さんも多数参加され、事業の運営には多くの方々の支えが必要なことも、会場の皆様にご理解いただけたように思います。

展示ホールでは、新潟県動物愛護協会、新潟県獣医師会の啓発ブースのほか、新潟市動物愛護協会のチャリティTシャツ販売、EvaやNDNの物販ブースなどに多くの人が立ち寄り賑わっていました。

お配りしたアンケートには112名の方から回答をいただきました。チェック式ではなくコメントを記入する形式にも拘らず、多くの方がA4の用紙を埋め尽くすほどのご意見、ご感想を書き込んでくださいました。この集計結果については後日、ご報告したいと思います。

遠くは県外からもお越しいただき、会場内の全員が1つの仲間になったような気持ちとなった1日でした。ご来場くださった皆様、ありがとうございました! クラウドファンディングでサポートしてくださったレディーフォーの担当者お二人も駆けつけてくださり、ありがとうございました。最後に、この場を借りて、陰でご尽力いただいた県や市の関係者の皆様、ボランティアで参加してくれた国際ペットワールド専門学校の26名の学生さん、一般ボランティアの方々、NDNスタッフに心から感謝いたします。

本当の意味で不幸な命がない社会に向けて、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人新潟県動物愛護協会
新潟動物ネットワークNDN
新潟市動物愛護センター
メンバー一同






















 

 

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【 支援物資をお待ちしております!! 】

徐々にですが子猫の保護が増えてまいりました。皆様からのご寄付をお待ちしております。

よろしくお願いいたします。


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