猫の手事例170
高齢猫14匹の多頭崩壊+外猫4(新潟市北区)
2023年3月~
経緯
R病院の相談室より「入院中の飼い主さんの猫を引き取ってほしい」と相談が入りました。その数14匹。スタッフで訪問すると、広間にわらわらと出てきます。かわいそうにと拾ってきた猫がいつの間にかこの数になったそう。完全室内飼いですが、避妊去勢が済んでいるのは3匹のみ。そのためか室内中にマーキングがされており、アンモニア臭が非常に強く、健康なスタッフでも息が詰まります。
また、隣家の駐車場をお借りしたら「毎年野良猫が出産しては死んでいる」とのことで、確認されている4匹のそとねこもTNRの方向でスタートしました。
対応・解決に向けて
飼い主さんの経済状況が厳しく、さらに重度の喘息を発症したことから生活環境の改善が急務となり、新潟市動物愛護センターと連携して13匹を引き出しました。その際に、R病院にて飼い主、相談員、センター職員、地域包括職員、社会福祉協議会職員、NDNスタッフにより事前カンファレンスを行い、解決に向けて話し合いました。
最終的に13匹を引き出し、一旦センターが譲渡対象として全頭引き受け、その後にセンターより3匹をNDNが引き出して医療を施しながら現在譲渡へとつないでいます。そとのねこは4匹中2匹を避妊・去勢しましたが、残りの姿が見えなくなり、1カ月近く捕獲を試みましたがとうとう確認できないままでした。
猫の手募金の支援を受けて解決に必要な諸費用をまかなうことができました。今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。また、新潟市動物愛護センターにも当事例の猫がまだおりますので、猫ちゃんの飼育をお考えの方は、ご一考いただければ幸いです。