22-CN-208のちびちゃんの紹介です。
ちびじゃないでしょ!とツッコミが入る子ですが事情があります。
今年9月、とある無人駅の利用者から「人馴れしている捨て猫がいる。どうしたらいいのか」と会に相談がありました。駅ホームの階段にその子はいました。そっと近寄ると、警戒しつつも撫でさせてくれる人馴れした子でした。
捨て猫の場合、警察に通報すると収容してくれます。そのため、まずはJRと警察に連絡するよう案内したものの、どちらも関与しないとのこと。このままでは放っておけず、しばらく駅に通うと、この子の餌やりさんに会えました。
ちょうどう2年前、両手におさまる小さなサイズでこの無人駅に現れ、それ以来、自分以外にも猫好きな人々にお世話されてきたとのこと。当時からの餌やりさんにとってはずっと子猫なのでしょう。「ちび」と呼んでました。
実は2年前からここにいたのです。駅利用者の人気猫にもなりましたが、この2年間、冬の厳しい寒さの中でもホーム下を寝床にし、心無い人にいじめられることもあったそうです。そのせいなのか、基本的に人懐こく撫でたり抱っこはできスリゴロですが、警戒心もあり捕まえようとすると俊敏に身をかわします。
その餌やりさんとお話しましたが「事情があって保護できない。でも「ちび」がずっとこの駅にいるのは可哀そう。できれば里親さんを探して幸せにしてあげたい」とのこと。駅という公共の場所でもあり、餌やりさんがいるとしても、ずっと生きていける場所ではありません。誰にも保護されず、毎日このホーム下でご飯を待っているかと思うと胸が締め付けられました。
幸運にも、里親が見つかるまで代理保護してくれる方がいたため、寒くなる前に緊急保護しました。今は暖かい代理保護者さん宅で過ごしています。